ケビン・マグヌッセン、父ヤンが辿った道へ…2021年はガナッシからIMSAに参戦「デイトナ24時間を走るのが夢だった」

ハースのケビン・マグヌッセン、バーレーン・インターナショナル・サーキットにてcopyright Haas

F1第16戦サクヒールGPを前に、今季限りでハースF1チームとの契約を終えるケビン・マグヌッセンが米国の名門チーム、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)と契約し、2021年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスに参戦する事が決まった。

チップ・ガナッシは12月3日(木)、28歳のデンマーク人ドライバーとの契約を発表した。チームメイトはデイトナ24時間レースのダブルウィナーで2016年のIMSAチャンピオンであるレンジャー・ファン・デル・ザンデだ。

「世界の何処であれプロとしてレースに参加している人であれば誰でも、モータースポーツ界を象徴するチップ・ガナッシの名前を知っているはずだ」とマグヌッセン。

「チップはコースの内外を問わず最高のレースチームを築き上げてきたが、歴史的に言えば特にスポーツカーレースの世界で数々の素晴らしい成功を重ねてきた」

「CGR、レンジャー、そしてキャデラックと共にチームを組める事は僕にとって本当に大きなチャンスだ。チームに合流して、2021年シーズンに向けて準備をスタートさせるのが待ち遠しい」

「デイトナ24時間はいつか必ず参戦したいと思っていたレースの1つだった。それがシーズン初戦だなんて。レンジャーと共にトロフィーを手にしてみせる」

マグヌッセンは当初、インディカー・シリーズの参戦を目指して複数チームに接触したものの、空きのシートは限られており資金的な都合がつかなかった事などから契約に至らなかったものと見られている。

来季IMSAには同じく元F1ドライバーで2019年のシリーズチャンピオンであるファン・パブロ・モントーヤが、メイヤー・シャンク・レーシングから参戦する。

マグヌッセンは7シーズンのF1を経て米国に新天地を求める事となったわけだが、父ヤンもまた、F1参戦を経て米国スポーツカーレースに主戦場を移したドライバーだ。

ヤン・マグヌッセンは1998年にスチュワートのF1シートを失った後、パノスでの4シーズンを経てコルベットのファクトリードライバーに就任。アメリカン・ル・マン・シリーズとIMSAで4つのクラスタイトルを獲得した。

2021年シーズンのウェザーテック・スポーツカー選手権は1月29-31日のデイトナ24時間レースで開幕を迎え、10月6-9日の第12戦プチ・ル・マンで閉幕する。

F1サクヒールGP特集

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