英雄にして反則者…マグヌッセン、角田裕毅 / アルボンとの一件に対する見解と”償い”の1ポイントの価値
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F1第2戦サウジアラビアGPでのケビン・マグヌッセンは、ハースに貴重な1ポイントをもたらした英雄であり、同時に規定違反によって2度のペナルティを科された反則者だった。
1つ目のペナルティは10周目にアレックス・アルボン(ウィリアムズ)と接触した事によるものだった。スチュワードは10秒ペナルティと3点のペナルティポイントを科した。
また、角田裕毅(RB)にオーバーテイクを仕掛けた際にターン4でコース外に出て、そのまま前に留まった事から、さらに10秒のペナルティが科せられた。こちらはペナルティポイントが付かなかった。
入賞の芽が潰えたマグヌッセンに対し、小松礼雄率いるハースのピットウォールは、ニコ・ヒュルケンベルグのポイント獲得に向けてマグヌッセンに低速走行を指示した。
マグヌッセンが後続を抑え込む中、ヒュルケンベルグは十分なギャップを築き、ピットストップを経て入賞圏内でコースに復帰。10位フィニッシュを果たした。
額面だけ見ると計20秒ものペナルティは、マグヌッセンの悪質さを想起させるが、アルボンはペナルティには値しないとしてマグヌッセンを擁護し、さらには賞金の半分と入賞ボーナスをマグヌッセンにあげた方が良いとヒュルケンベルグにアドバイスした。
蘭「RacingNews365」によると角田裕毅は、コース外に出たアドバンテージを使って背後を抑え込む行為は「少し不公平」だとしつつも、捉え切れずにそのまま先行を許してしまったのは自身のミスだとも語った。
また、ハースが採った戦略については理解を示し、詰まるところF1は「チームスポーツ」であるとして、少なくともマグヌッセンのチームプレイに関しては「良い仕事をした」と評価した。
2つの反則行為について問われたマグヌッセンは、まずアルボンとのインシデントに触れて「接触するつもりはなかったんだ。壁が近づいてきて判断を誤ってしまい、接触してしまった。残念だけどしょうがない」と説明した。
「ペースは良かったんだけど、残念なことに、今度はツノダとの一件でペナルティを受けてしまった。だから僕にとっては最高の1日じゃなかった」
「でも、その後はその償いとして、ニコがピットインできるように後続を抑え続けた。彼が1ポイントを獲った事が何より重要だ」
「僕はドライバーズ選手権を戦っているわけじゃない。本当の戦いはコンストラクター選手権争いだ。ポイントが獲れて満足だよ」
この1ポイントの価値は「巨大」だとマグヌッセンは考えている。
実際、ハースは今季初のこの1ポイントによってコンストラクター選手権6位に浮上した。これはトップ5チームと下位5チームとの間の溝の大きさを示すものと言える。
上位5チームが固定されるという事は、これらのチームの内の1台が何らかのトラブルに見舞われない限り、残りの5チームが得点するのは極めて困難であるという事を意味する。
プレシーズン段階で序盤の苦戦を覚悟していたハースにとって、今回のポイント獲得はどのくらいの意味を持つのか? そう問われたマグヌッセンは「巨大だよ」と答えた。
「今日のレースでポイントを獲得し、良いペースがあったという事が証明されたのは本当に前向きなことだと思う。2戦連続で僕らは良いペースを発揮した」