フェラーリ、ルクレールのPUを交換…F1ブラジルGPで降格ペナルティ

ソチ・オートドロームのフィニッシュラインを駆け抜けるフェラーリのシャルル・ルクレール、2019年F1ロシアGPフリー走行にてcopyright Ferrari S.p.A.

スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが、F1ブラジルGPでグリッド降格ペナルティを受ける見通しとなった。跳馬はサンパウロでのレースを前に、ルクレールのパワーユニットを交換する。

ルクレールは、オースティンで行われた前戦アメリカGPの最終プラクティス中にオイルリークに見舞われ、予選に向けてエンジン交換を実施。ペナルティを避けるために新しいエレメントの封を切らず、シーズン序盤に使用していたプール済みの旧式パワーユニットへと交換した。

マッティア・ビノット代表はインテルラゴスでの週末を前に、問題が生じた際に使用していた最新スペック3エンジンに損傷が確認されたと述べた上で、ルクレールに新しいパワーユニットを投入する計画だと明かした。トラブルにより載せ替えた旧型エンジンは、既に走行距離が上限に達しており、ポテンシャルを発揮できない状態にあった。

「新しいPUを搭載するという事は、サンパウロでグリッドペナルティを受けるという事だ」とビノット代表。「とは言え、載せ替えによって通常レベルのパフォーマンスを発揮する事が出来る。それによって、闘争心を以て好成績でシーズンを締め括れるはずだ」

2020年シーズン用のアーキテクチャを備えた実験的なエンジンを投入するのでは?との見方も出ているが、ビノット代表は「シャルルはここで、新しいパワーユニットを手にする事になる」とだけ語っており、現時点では詳細なスペックを明らかにしていない。現在のF1ではテストが厳しく制限されているため、来季に向けたテストを前倒しするインセンティブがある。

また、どのコンポーネントを交換するのかについても明らかにしておらず、最終的な降格数は分かっていない。仮にICE=内燃エンジンのみの交換であれば、シーズン4基目の投入となるため10グリッド降格に収まるが果たして。。

ルクレールは現在ドライバーズランキング3位につけているものの、背後にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが14ポイント差で、セバスチャン・ベッテルが19ポイント差で迫っており、グリッド降格は大なり小なりマイナスに作用する事になる。

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