F1バーチャル・ベトナムGP:シャルル・ルクレールが初参戦で初優勝
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第2回 F1 Esports Virtual Grand Prixが日本時間4月6日(月)早朝にアルバート・パーク・サーキットで行われ、初参戦となったスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが、ルノーF1育成傘下のクリスチャン・ルンドガードに10秒差を付けてトップチェッカーを受けた。3位表彰台にはシムレース初心者のジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が滑り込んだ。
今回のイベントは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で延期されたF1ベトナムGPの仮想戦として開催されたが、公認ゲーム「F1 2019」にはハノイサーキットが収録されていないため、今回のF1バーチャルGPは今季開幕の舞台、アルバート・パーク・サーキットを29周する事で競われた。
前回の第一回大会では現役の参加が2名のみであったが、今回はルクレールとラッセルに加えて、アレックス・アルボン(レッドブル・ホンダ)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、アントニオ・ジョヴィナッツィ(アルファロメオ)、ランド・ノリス(マクラーレン)の計6名の現役F1ドライバーがグリッドに並んだ。
だがノリスは接続障害でブラックアウト前にリタイヤを余儀なくされ、マクラーレンを駆ったのはジェンソン・バトン唯一人となった。
ルンガードは予選最速タイムを刻むもインシデントによって5グリッド降格が科されたため、ルクレールがポールポジションからスタート。ターン1を先取した跳馬ドライバーは、そのまま一気に後続との差を広げていった。予選5番手のアルボンは、オープニングラップで派手にスピンを喫して戦線離脱。4番手スタートのルクレールの実弟アーサーが3番手に浮上した。
レースを振り返ったルクレールは「簡単だったかって? そんな事あるわけないよ。信じられないほどハードだった。椅子に座ったままだから本物のGフォースもないのに、狂ったように汗がダラダラだよ!筋肉痛はないけど凄く厳しかった」と語った。
兄貴の背中を追うようにアーサーが4番手を獲得し、ジョビナッツィを5位に、メルセデスから参戦したストフェル・バンドーンを6位に抑えた。ハースF1の開発ドライバーを務めているルイーズ・デレトラズが7番手につけ、アルボンが8番手に続いた。2009年のF1ワールドチャンピオンは11番手という結果に終わった。