リアム・ローソン、ペレスへの”中指事件”で「親父に叱られた」と告白
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F1メキシコGPのレース中に、セルジオ・ペレス(レッドブル)に中指を立てた「クレイジー」で「愚かな」振る舞いについてリアム・ローソン(RB)は、両親を失望させ、父親から叱られたことを明かした。
レース中盤に向けて、接触を含む激しいバトルを演じたローソンは、ペレスを追い抜く際にコックピットの中で中指を立てた。34歳のベラランドライバー、ペレスはレース後、ローソンのドライビングと態度の両方がF1の水準に達していないと猛批判した。
政治ジャーナリスト、パトリック・ガワーとのオンライン・インタビューの中でローソンは、この出来事について質問され、「親父に叱られたよ。まあ、昔から何度も叱られてきたけどね」と苦笑した。
「父は僕が成長する上で大きな役割を果たしてくれた存在だ。一人の人間としても、ドライバーとしても、プロフェッショナルになれるよう支えてくれた。子供の頃からずっと、僕を地に足のついた人間にしようとしてくれている」
「今回の件で、父は良い印象を持っていなかった。当然だと思う。あんなこと、やるべきじゃなかったし、これを通して学ぼうと思う」
「でも同時に両親は、あの時のプレッシャーや、レース中に血が登った一瞬の出来事だったということも理解してくれている」
22歳のニュージーランド人ドライバーは自らの過ちを認めつつも、レース中の心理状態は普段とは「全く異なる」として、自身の場合、「レースが始まると、ただひたすらベストを尽くし、できる限り速く走ることに集中する。だから、それ以外のことはすべて忘れてしまうんだ」とも説明した。
「僕らがやっているのはハイレベルな競争だ。あれほどのアドレナリンが出ている時の心理状態は正気じゃない」
「冷静になって振り返ってみると、レース後に考えたり言ったりしたことが、後になってどれだけ愚かだったか、あるいはクレイジーだったかを思い知ることが多い。特に若い頃はね」
「F1では当然、スポットライトが当たるわけだけど、新参者の僕は、みんなからどれだけ注目されているのか、気づいていなかったのかもしれない。気をつけないと」