契約に向け前進か…リアム・ローソン、復帰初戦で早くもレッドブル首脳陣から称賛の声

パルクフェルメでリアム・ローソン(RBフォーミュラ1)に話しかけるクリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシングチーム代表)、2024年10月20日(日) F1アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)Courtesy Of Red Bull Content Pool

1年ぶりの復帰戦で9位入賞を果たしたリアム・ローソン(RB)についてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、経験を積んだ「ベテラン」のようだったと形容し、ヘルムート・マルコは「本当に素晴らしいデビューだった」と称賛した。

ローソンは自身初走行のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でのレースを19番手からスタートし、RBにとってベルギーGP以来、5戦ぶりとなるポイントを持ち帰った。ハースとのコンストラクターズ選手権6位争いが激化する中、2ポイントはあまりに貴重だ。

これは、2025年のF1シートがなく、アメリカGPを含めた今季残り6戦で結果を出すことが強く求められている中での入賞であり、F1でのキャリア最高位タイのリザルトでもあった。

ローソンのパフォーマンスについてホーナーは、「まだ1レースのみだが、正直、ベテランのようだった」と語った。

「彼は素晴らしいレーサーだ。今日の走りには大いに満足していいと思う。19番手スタートからポイント圏内でフィニッシュし、幾つか素晴らしいオーバーテイクも見せてくれた」

豪Speedcafeによるとローソンは、ホーナーだけでなく、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるマルコも自身の走りに満足していたと明かした。

「クリスチャンとヘルムートの両方と話をしたんだけど、二人ともポジティブな反応をくれた。喜んでくれたし、『よくやった』とも言ってくれた。でも、これが僕に対して彼らが期待していたことでもあったんだと思う」とローソンは語った。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

スプリント前にパートナーのハンナ・セント・ジョンとパドックを歩くリアム・ローソン(RBフォーミュラ1)、2024年10月19日(土) F1アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)

土曜の予選Q1でローソンが刻んだ角田裕毅を上回るQ3進出相当のラップを「センセーショナル」と評したマルコは、「彼は信じられないほど速く、安定したラップタイムを刻んでみせた。素晴らしいデビューだった。若手にチャンスを与えるべきだということが分かると思う」と評価した。

ローソンの視線の先にあるのは、2025年のRBのシートだけではない。セルジオ・ペレスは2025年末までレッドブルと契約を結んでいるが、マルコは交代の可能性を除外していない。

「彼がパフォーマンスを発揮すれば、そのことについて疑問視されることはないだろう。だが、F1は競争の激しいスポーツであり、だからこそダニエル・リカルドも交代させられたのだ」とマルコは語った。

ローソンは「誰かに教えてもらうまでもなく、結果を求められていることは分かってる。僕の目標は、来年F1で走ることだ。これらのレースがそのための切符なんだ。その意味で、今週末のレースは明らかに良かった」と手応えを得た様子を見せた。

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