ニコラス・ラティフィ、殺害予告に対してボディーガードを雇用…F1アブダビGPの一件で
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ウィリアムズ・レーシングのニコラス・ラティフィは、アブダビGPでの一件を経て自身に殺害予告が届いた事に対し、自身と恋人の身の安全を守るためにボディーガードを雇用した事を明かした。
26歳のカナダ人ドライバーは昨年のF1最終戦、アブダビGPのレース最終盤にミック・シューマッハ(ハース)との攻防の最中にクラッシュを喫した。
これにより導入されたセーフティーカーが引き金となりタイトル争いの行方は一転し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が最終ラップでルイス・ハミルトン(メルセデス)を交わし、劇的勝利と共に初のタイトルを掴み取った。
ラティフィはレースから9日を経て、ソーシャルメディアを通して「憎しみ、嫌がらせ、殺害予告」を受けた事、そして自身にとって「最も身近な人たち」も同様に過激な誹謗中傷を受けた事を明かした。
2月15日に英国シルバーストン・サーキットで行われた新車「FW44」のシェイクダウンを終えラティフィは「おかしな話だし、馬鹿げた話だけど、結局のところ他人がどれだけ真剣なのかは分からないわけで、脅迫については真剣に捉えた」と語った。
「空港で酔っぱらったファンに出会う事もあれば、ハイになっていたり、何かの影響を受けて極端な意見を持っている人に出くわす事もあるわけだからね」
「100万に1人はそういう人もいるものさ」
「だからレースを終えてロンドンに戻って用事を済ませていた時に、何人かの警備員についていてもらった事もあった」
「レース前に予定が合わずに行けなかったから、ガールフレンドと一緒にウィンター・ワンダーランド(ハイド・パークの移動遊園地)に行ったんだけど、その時も警備チームについてもらった」
ラティフィにとっては不安の抱えながらのオフシーズンだったものの、ハミルトンやメルセデスのチームメンバー、複数のドライバーやチーム関係者からサポートのメッセージを受け取った事を明かして「本当に嬉しかったし、励みになったよ」と明かした。