元F1ドライバーのカルン・チャンドック、英国モータースポーツ統括団体の役員に就任…史上最年少

ダニエル・リカルドにインタビューするカルン・チャンドック、2017年9月29日F1マレーシアGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

英国の四輪モータースポーツを統括するモータースポーツUK(Motorsport UK)は6月16日(水)、元F1ドライバーのカルン・チャンドックを役員に迎え入れたと発表した。20年間に渡ってイギリスを本拠として培ってきたモータースポーツでの豊富な経験と実績が評価された。

チャンドックはGP2シリーズ(現FIA-F2選手権)で数々のレースに勝利すると、2007年と2008年にレッドブルのテストドライバーを務めた後、2010年と2011年にそれぞれHRTとチーム・ロータスからF1に参戦。ナレイン・カーティケヤンに続くインド人史上2人目のF1ドライバーとなった。

2012年以降はスポーツカーレースに転向。インド人ドライバーとして初めてル・マン24時間レースに出場し、2012年、2013年、2015年にはクラス6位以内の入賞を飾った。また2014-15シーズンのフォーミュラEでは、マヒンドラ・レーシングと契約。開幕2戦で入賞を果たした。

37歳となった現在も現役を続行する傍ら、Sky Sports F1を始めとする各種モータースポーツメディアにおいてコメンテーターやアナリストを担当。また、FIAシングルシーターコミッションのドライバー代表を務め、自身の慈善団体を通じて恵まれない子供たちを支援するなど、幅広く活躍している。

モータースポーツUKのデビッド・リチャーズ会長は「カルンが持つ様々な視点からの幅広い経験は、モータースポーツを成長させ維持していく上で、モータースポーツUKにとって大きな財産となるだろう」と述べ、今後の活躍に期待を寄せた。

モータースポーツUK史上最年少役員となったチャンドックは「役員に招かれた事を大変光栄に思っている。約20年前にイギリスへと移り住んだのは、当時のF1に参戦するためには世界のモータースポーツの中心地であるイギリスでレースをしなければならないという考えがあったからだった。今回、他の役員や組織と協力して英国のモータースポーツの将来像を形作っていくチャンスが得られて本当に嬉しい」と語った。

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