ジェンソン・バトン、Legends Trophyで優勝…賞金1万ドルを慈善団体に寄付
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40歳以上のレジェンドドライバーを対象としたシムレースイベント「Legends Trophy」が4月11日土曜に行われ、2009年のF1ワールドチャンピオンに輝いたジェンソン・バトンが優勝した。今回のレースはrFactor2の仮想版セブリング・インターナショナル・レースウェイを舞台に行われた。
Legends Trophyでの2度目の挑戦に挑んだジェンソン・バトンは、F1王座獲得の際のブラウンGPカラーのマクラーレンM23をドライブ。1ラップ予選でツーリングカー界が誇るレジェンド、アンディ・プリオールにコンマ5秒差を付けてポールポジションを獲得すると、決勝ではホールショットを奪って5周のレースを制した。
ジェンソン・バトンはレース後、賞金10,000ドル(約108万円)をアメリカ合衆国ワシントンD.Cの非営利団体「House of Ruth」に全額寄付する事を明らかにした。この組織は家庭内暴力の被害に遭った家族を支援するものだ。ジェンソン・バトンは寄付先にHouse of Ruthを選んだ理由について「ロックダウンの影響で被害が増えている」と説明した。
スタート直後のホームストレートでは、ミッドフィールドで激しい多重クラッシュが発生し、エマーソン・フィッティパルディやジル・ド・フェラン、ヤン・マグヌッセンやミカ・サロらが巻き込まれた。
ジェンソン・バトンに続いて2位でフィニッシュしたのはファン・パブロ・モントーヤ、3位にはアンディ・プリオールが入った。4位はステアリングコントローラーではなく普通のコントローラーを使ってドライブしたブライアン・ハータ、最後尾20番グリッドからスタートしたジャック・ビルヌーブはXboxのゲームパッドで6位と健闘した。
リバースグリッドで行われたレース2では、5度のル・マン24時間レース制覇を果たしたエマニュエル・ピロが、3回のインディ500ウィナーであるエリオ・カストロネベスを2秒差で破って勝利を飾った。3位表彰台は4度のインディカーチャンピオンであるダリオ・フランキッティが獲得した。
レース1で優勝したジェンソン・バトンは最後尾からのスタートであったが、最終的に5位にまで巻き返してみせた。ダレン・ターナーとファン・パブロ・モントーヤは宙を舞う激しいクラッシュを喫したためにレースを完走出来なかった。