ホンダF1、母国表彰台叶わず「来年こそは、もっと競争力をつけて鈴鹿に戻ってきたい」F1日本GP《決勝》

ガレージ内でモニターを見つめるホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター、2019年F1日本GPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、鈴鹿でのレースを振り返った。F1第17戦日本GP決勝レースに挑んだホンダエンジン勢は、頼みの綱のマックス・フェルスタッペンが1周目にクラッシュ。最上位はアレックス・アルボンの4位と、表彰台に立つことは出来なかった。

Pos Driver Team Laps Time PTS
4 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 53 +61.152s 12
8 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 52 +1 lap 4
11 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 52 +1 lap 0
NC マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 14 DNF 0

ファンやホンダ自身が望んでいた結果とはならなかったものの、アルボンの4位はキャリアベスト。恥じることのないリザルトであり、ピエール・ガスリーもまた、予選同様に見事な走りを見せ8位入賞を飾った。

ホンダ:F1日本GP決勝を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

台風の影響のために、予選と決勝が同じ日に行われる変則的なスケジュールとなった事で、今日はチームメンバーにとって忙しい一日になりました。午前の予選では、Honda PUを搭載する4台のうち3台がトップ10に入り、午後の決勝に向けて、まずまずの結果を得ることができました。

ですが、決勝ではスタート直後の第2コーナーで、フェルスタッペン選手が接触によりフロアに大きなダメージを負い、残念ながらリタイアする事となりました。厳しい展開でしたが、アルボン選手は初めての鈴鹿サーキットで素晴らしい走りを見せ4位、昨年は後一歩のところで最後の最後に入賞を逃したガスリー選手が、後方から迫るライバルの猛追をしのぎ、8位入賞となったことは良かったと感じています。

今日は例年よりもさらに多くの皆さまにサーキットに駆けつけていただきました。皆様からの温かいご声援は、いつも我々のパワーになっています。本当にありがとうございました。今年は我々が目指していたような結果を得ることはできませんでしたが、来年はもっと競争力をつけて戻って来れたらと思っています。これからも応援をよろしくお願いいたします。


10月13日(日)に鈴鹿サーキットで行われた2019年F1日本グランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたバルテリ・ボッタス(Mercedes)が優勝。2位にセバスチャン・ベッテル(Ferrari)、3位にルイス・ハミルトン(Mercedes)が続き、メルセデスが最終戦を待たずに、コンストラクターズ選手権6連覇の偉業を達成した。

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