打倒角田裕毅…入賞争い「間違いない」と強気ボッタス、周冠宇は技術的問題が響いて最後尾
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キャリア初の母国入賞を目指す角田裕毅(RBフォーミュラ1)の最大の障害はバルテリ・ボッタス(ザウバー)となるのだろうか。
2024年のF1第4戦日本GP予選に挑んだザウバーは、10番手でQ3に進んだ角田裕毅に0.176秒及ばなかったものの、ボッタスが今季のチーム最高タイとなる13番手、周冠宇が最下位と、前戦オーストラリアGPと同じリザルトで予選を終えた。
チーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは「Q1とQ2のラップタイムは最終ラウンドに進んだユーキと遜色なかった」と述べ、ラップをまとめ切れればボッタスにも「Q3進出のチャンスがあった」と主張した。
決勝に向けてボッタスは「明日はRBやウィリアムズ、ハースと言った、近くにいるクルマと数ポイントを懸けて間違いなく戦える」と強気の姿勢を見せた。
ただ同時に「チームメンバー全員のクリーンなパフォーマンスが必要だ」とも述べ、ピットストップを完璧にこなすのが条件だとも語った。
ザウバーは開幕3戦連続でピットストップで致命的なタイムをロスし続けており、ボッタスによれば鈴鹿での週末を迎えてなお「100%解決していない」状況で、雨に見舞われた初日FP2を利用してピットクルーが練習に励む姿もあった。
周冠宇は予選直前のFP3で技術的なトラブルに見舞われた。チームは現在、問題の詳細を調査している。
ブラービによるとトラブルの影響で周冠宇はセッション終盤をガレージ内で過ごす事となり、結果として予選シミュレーションを完了できず、「予選に向けた準備のための決定的な時間を失った」事がリザルトに大きく響いたという。
「残念ながら技術的な問題でFP3の終盤、クルマを走らせることが出来ず、ロングラン走行からそのまま予選に臨まなければならなかった」と周冠宇は振り返る。
「準備不足を考えると、マシンの挙動を予測するのはかなり難しく、可能な限り最大限の努力をしたけど、最終セクターでリアタイヤのグリップが足りなかった」
ザウバーは前戦オーストラリアGPに続いてC44にアップグレードを投じた。気流とクルマの安定性を改善し、パッケージ全体の空力効率を向上させるべく新しいフロアボディとフロアエッジを持ち込んだ。
ブラービは「アップグレードによってマシンのパフォーマンスが向上」しているとして、決勝では「ポイント争いができると楽観視している」と付け加えた。
2024年F1日本GP予選ではマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。2番手にセルジオ・ペレスが続いた事で、レッドブル・レーシングがフロントロウを独占する結果となった。
決勝レースは日本時間4月7日(日)14時にフォーメーションラップが開始され、1周5807mの鈴鹿サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。