半年でギャップが3分の1に…迫る後続を警戒するフェルスタッペン、予想以上の接近に手応えを得るサインツ

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とカルロス・サインツ(フェラーリ)、2024年4月4日F1日本GPCourtesy Of Red Bull Content Pool

2024年のF1第4戦日本GP初日セッションは雨の影響で事実上、60分間のみと限られたが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)もカルロス・サインツ(フェラーリ)も、立場は違えど差が詰まってきているという点で同じ見方をしている。

ブレーキトラブルで前戦オーストラリアGPをリタイヤしたフェルスタッペンは、鈴鹿でのオープニングセッションで1分30秒056のベンチマークを刻んだ。僚友セルジオ・ペレスが0.181秒差の2番手に続いた事で、レッドブルがタイムシートの最上部を独占した。

サインツはフェルスタッペンから0.231秒遅れの3番手に続き、その後方には僅差でメルセデスの2台が並んだ。トップ7がコンマ6秒以内にひしめく結果だった。

フェルスタッペンは昨年の日本GPのFP1でもトップタイムを刻んだが、2番手サインツとの差は0.626秒と、この日のギャップの比ではなかった。単純計算で両者の差は僅か半年で3分の1に縮まった格好だ。

週末に先立ちフェラーリの苦戦を予想していたサインツは初日を経て、「正直に言うと、僕が予想していた以上にレッドブル勢に迫る事ができた」と述べ、前回、鈴鹿でレースが行われた「5ヶ月前から現在までの進歩という点でかなり前向きな兆候だ」と続けた。

「もちろん燃料の量やエンジンモードは分からない。ただ、去年の予選ではレッドブルと0.8秒差だったところ、今日のFP1では0.2秒だったわけで、良い感触があるし、良いスタートを切れたように思う」

「ただ、今週末に彼らを打ち負かすのは難しいだろう」

「マクラーレンやメルセデスとは、またタイトな争いになりそうだ。レッドブルは一歩リードしているけれど、思っていたほどじゃないし、興味深いバトルになるはずだ」

フェラーリSF-24は鈴鹿のストレートで誰よりも速く、また中速コーナーでも優位性を見せつけた。

雨のFP2で一度もガレージから出ずにセッションを終えたフェルスタッペンは「良いスタートが切れたと思う。バランスはさほどかけ離れていなかったしね。ただ、昨年と比べて誰もが少し接近しているように見える」と述べ、ライバルへの警戒感を示した。

「一般的に言って、シングルラップに関しては1年を通して誰もが間違いなく近づいてきたように思う。ロングランペースに関しては(FP2で誰も取り組んでいないため)どうなるかは分からないけど、昨年のような差になるとは思ってない」

フェルスタッペンは昨年の日本GPで0.581秒という驚異的な差でポールポジションを獲得し、レースでは2位ランド・ノリス(マクラーレン)を19.387秒引き離して優勝を果たした。


2024年F1日本GPの初日FP2は小雨の影響でコースに出る者が殆どなく、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がトップで締め括る結果となった。

3回目のフリー走行は日本時間4月6日(土)11時30分から、公式予選は同15時から1時間に渡って鈴鹿サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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