角田裕毅「前向きな初日」新型フロア搭載のクルマに好感触…F1日本GPでトップ10発進
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自身3回目となるホームグランプリの初日を4番手タイムで締め括った角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、9番手を刻んだFP1を含めて「前向きな初日」になったと振り返った。
ドライ・コンディションで行われた2024年のF1日本GPフリー走行1は、全車が精力的に周回を重ね、燃料の違いこそあれ殆どがフライング・ラップを走ったが、FP2は小雨の影響で計測ラップを終えたのは僅か7台という展開となった。
そのため、実質的に初日のプラクティスはFP1のみとなったが、角田裕毅は母国観衆のサポートに後押しされ、充実の1日を過ごしたようだ。
クルマを降りた角田裕毅は「日本のファンの皆さんの前で再び鈴鹿を走れて本当に嬉しいです。凄く楽しめましたし、最高の気分でした」と振り返った。
「僕らにとって前向きな初日になったと思います。FP1では良いスタートが切れてトップ10に入る事ができました。それだけのペースがあることを示せたと思います」
「明日のFP3に向けてはチームと共に、改善の余地がある幾つかのエリアを微調整していきます。予選に向けてそれをまとめ上げてパフォーマンスを引き出していければと思っています」
「まだ金曜日ではありますが、これまでのところ本当に特別な週末になっています。全力を尽くして最大限の力を発揮し、戦うことを楽しみにしています!」
RBはパワーユニット・サプライヤーのホンダと角田裕毅の双方にとっての母国グランプリに新しいフロアボディとフロアエッジを持ち込んだ。これはアンダーフロア由来のダウンフォースの向上を狙うものだ。
新たな開発パーツについて角田裕毅は「アップグレードされたフロアは低速コーナーをターゲットにしたものなので、中高速コーナーが多いここでは、(パフォーマンスに関しては)あまり期待していません」としているが、新型フロアを搭載したクルマの感触は良好のようだ。
レーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、ダニエル・リカルドに代わって岩佐歩夢がVCARB 01のステアリングを握ったFP1で、角田裕毅に新型フロア、岩佐歩夢に旧スペックを与え、比較検証を行ったとした上で次のように述べた。
「新しいフロアには満足している。予測通りの結果だ。ユーキはすぐにスピードに乗り、午前のセッションでかなり順調だった。クルマの感触はかなり良く、バランスにも満足していると言っていた」
2024年F1日本GPの初日FP2は小雨の影響でコースに出る者が殆どなく、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がトップで締め括る結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間4月6日(土)11時30分から、公式予選は同15時から1時間に渡って鈴鹿サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。