角田裕毅、アプグレ機能も「期待していた程では…」セクター1に課題。ダウンフォースレベルに問題か
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9月22日(金)の2023年F1第17戦日本GP初日2回目のプラクティスを18番手で締め括った角田裕毅(アルファタウリ)は、当初期待していたほどのパフォーマンスが発揮できていないとして、予選が行われる2日目に向けて原因究明に取り組んでいく意向を明らかにした。
アンダーステアを訴えながらもオープニング・セッションで5番手を刻んだ角田裕毅だが、続くFP2では「ターン1(ヘアピン)と最終コーナーのブレーキングで変な感じがする」と報告。エンジンブレーキに違和感があると訴え、チームメイトのリアム・ローソンから0.349秒落ちの18番手でクルマを降りた。
母国での1日目を終えた角田裕毅は「シンガポールに持ち込んだアップグレードの効果は実感していますが、これまでのところ期待していたほど競争力を発揮できていないため、データを確認する必要があります」とセッションを振り返った。
「改善の余地があると思いますし、明日に向けて今夜は分析に取り組むつもりです」
問題は何処にあるのか? 角田裕毅はダウンフォースレベルが適切ではない可能性があると指摘し、チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズはセクター1の改善が焦点になりそうだと説明した。
滑り出しで幾らか後手に回った形だが、それでも角田裕毅は当初の宣言通り、予選Q3進出に向けて取り組んでいく。
「特に鈴鹿はF1マシンの真骨頂が感じられるので、週末の中で一番速いタイムが出せる明日の予選が楽しみです。ファンの皆さんに喜んでもらえるよう、楽しみながらQ3に進出できればと思っています」と角田裕毅は付け加えた。
シンガポールでの大規模アップグレードに加えて、鈴鹿で投入した改良型リアウィングが機能している事は間違いなさそうだ。
初日プラクティスの焦点についてエドルズは「シンガポールで導入した新しいパッケージへの理解を深める事」だったとした上で、「期待通りに上手く動作し続けているし、パフォーマンス面で一歩前進できた」と説明した。
2023年F1日本GPのFP2をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)をコンマ3秒差で退けた。3番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。
3回目のフリー走行は日本時間9月23日(土)11時30分から、公式予選は同15時から1時間に渡って鈴鹿サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。