岩佐歩夢、スーパーフォーミュラと「かけ離れてはいない」デビュー走行で角田裕毅に0.8秒差の好タイム

プラクティスデビューを終えてインタビューに応じる岩佐歩夢(RBフォーミュラ1)、2024年4月5日F1日本GP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

岩佐歩夢は週末デビューを飾った4月5日(金)の2024 F1第4戦日本GPプラクティス1で、同じRBのVCARB 01をドライブした角田裕毅に0.873秒差と迫る16番手と、印象的なタイムを刻んだ。

角田裕毅は新型フロアを、岩佐歩夢は旧スペックを走らせた。これはアップグレードの比較検証のためで、クルマを降りた岩佐歩夢はチームのためにデータを収集する事が何よりも重要だったとする一方、結果的に良いラップタイムが刻めたのは、スーパーフォーミュラとF1とが、ある部分においてかけ離れていなかったためだと示唆した。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

鈴鹿サーキットを周回する岩佐歩夢(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2024年4月5日(金) F1日本GP FP1

VCARB 01の印象について問われた岩佐歩夢は「鈴鹿でドライブした事のあるスーパーフォーミュラと比べると、このクルマは兎に角、驚異的でした」と説明した。

「プッシュ可能な余地は大きく、また限界も遥かに高いです。ただ、例えば高速のセクター1で言えば、スーパーフォーミュラとかけ離れているわけではなかったので、素早くペースを上げていく事ができました」

「セッションを通じてかなり良い進歩を遂げることができた結果、ラップタイムもかなり良かったと思います。クルマへの理解を深めてチームにデータをもたらす事が目標だっため、タイムに関しては僕のターゲットではなかったのですが、全体としては本当に良かったです」

レーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、岩佐歩夢の仕事ぶりを「完璧」と称し、「彼はクルマをスピードに乗せ、素早く、良いフィードバックを返してくれた」と付け加えた。

岩佐歩夢は「今後に向けて良い経験を積むことができ、レッドブル、ホンダ、そしてRBの皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。チームは僕がホスピタリティに足を踏み入れた瞬間から、僕を歓迎してくれました」と述べ、チャンスを与え自らをサポートしてくれた関係者に感謝の意を表した。

「今日はすべての目標を達成することができたと思います。残りの週末はチームと共にもっと経験を積めるよう頑張るつもりです。今日走ったことで、今後も懸命にプッシュし続けようというモチベーションが更に高まりました」

Courtesy Of Red Bull Content Pool

RBフォーミュラ1のガレージ内で肩を組む佐藤琢磨と岩佐歩夢、2024年4月5日F1日本GPフリー走行


2024年F1日本GPの初日FP2は小雨の影響でコースに出る者が殆どなく、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がトップで締め括る結果となった。

3回目のフリー走行は日本時間4月6日(土)11時30分から、公式予選は同15時から1時間に渡って鈴鹿サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1日本GP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了