F1イタリアGP《決勝》タイヤ戦略ガイド:降雨確率40%、全車1ストップ戦略一択か?
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F1第14戦イタリアGP決勝レースではどのようなストラテジーが有効で、どんなピットストップ戦略が主流になるのだろうか?
まずは公式タイヤサプライヤーのピレリが発表したドライバー別の残存タイヤセット数を確認してみよう。決勝がドライコンディションで行われる場合、各マシンは最低2種類の異なる硬さのコンパウンドを使用しなくてはならない。
全チームが新品で残している唯一のコンパウンドは黄色ソフトタイヤ。赤色スーパーソフトに関しては、半数近くのマシンが新品を使い果たしている。なお、Q3進出組は全車中古のスーパーソフトでスタートする。
日曜のレースは現地午後15時10分のスタート。現地午前10時55分から行われたFIA F2選手権のレース2はドライコンディション。記事執筆時点でのFIAの公式発表によれば、決勝レース中の降水確率は40%だという。ウェットの可能性も有り得そうだ。
ピレリが予想する最速のストラテジーは1ストップ。20~30周をスーパーソフトで走りソフトに繋いで、残り33~23周を走るのが最も合理的な戦略だという。レッドブルが明らかにしているように、今回はスティントを伸ばそうが短くしようがあまり違いはないとみられ、ピットストップ・ウインドウはかなり柔軟に富んだものになりそうだ。
次善策はソフトタイヤでスタートして25~35周まで第一スティントを引っ張り、その後スーパーソフトに履き替え最後まで走るプラン。いずれにせよ、上位勢は可能な限り第一スティントを長めに引っ張る事が予想される。
仮に気温が大幅に上昇すると、スーパーソフトにはブリスターが発生する事が予想される。この場合はスーパーソフトで15~20周を走った後ピットストップして、その後ミディアムでチェッカーまで行くのが有利だという。
今週末の各ドライコンパウンド毎の最多周回数は以下の通り。ライフ的に見ても、1回のピットストップで事足りそうだ。
- スーパーソフト…22周(ガスリー、Toro Rosso Honda)
- ソフト…28周(サインツ、Renault)
- ミディアム…13周(シロトキン、Williams)
レース規定周回数は53周。今週末のモンツアにおけるスーパーソフトとソフトとのベストタイム差は約2.7秒、ソフトとミディアムとのギャップは2.4秒程となっている。