F1イタリアGP PU投入状況:ボッタス、4基目投入で降格最後尾…アロンソはエキゾーストが上限到達

モンツァ・サーキットを走行するF1マシン、2021年9月10日F1イタリアGP予選にてCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

国際自動車連盟(FIA)テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第14戦イタリアGPの予選開始時点における各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

80%近いカレンダー最高のエンジン全開率を誇るモンツァでの週末に先立っては、ハースのニキータ・マゼピンが今季2基目のES(バッテリー)を開封した。

またレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンを含む以下の6名が新たなエキゾーストの封を切った。使用過多の傾向が続いていたアルピーヌのフェルナンド・アロンソは上限目一杯となる8基目に到達した。

EX交換
No Team Driver Used
33 レッドブル・ホンダ マックス・フェルスタッペン 6基目
4 マクラーレン・メルセデス ランド・ノリス 5基目
14 アルピーヌ・ルノー フェルナンド・アロンソ 8基目
10 アルファタウリ・ホンダ ピエール・ガスリー 7基目
88 アルファロメオ・フェラーリ ロバート・クビサ 6基目
99 アルファロメオ・フェラーリ アントニオ・ジョビナッツィ 6基目

予選に向けては、メルセデスがバルテリ・ボッタスのパワーユニットを一新。今季4基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-H、そしてエキゾーストを投入した。

交換の理由についてメルセデスのスポークスマンはトラブルではないとしており、出力の高めのモードで運用してきた事でストック済みのPUのパワーダウンと信頼性が懸念された事による戦略的理由での交換と見られる。

ボッタスは初日の予選で最速を刻み、2日目のスプリント予選を1番手からスタートする。4基目投入によるグリッド降格ペナルティは決勝レースのグリッドに適用されるため、ボッタスはスプリント予選の結果に関わらず最後尾から日曜のレースをスタートする事になる。

なおスプリント予選を前に更に追加で3基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)が投入され10グリッド降格が加算されたが、既に最後尾スタートが決しているためグリッドへの影響はない。

V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC(ターボ)、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、また今季より新たに使用上限数が設定されたエキゾースト・システムは年間8セットまで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。

F1イタリアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス L.ハミルトンHAM 3 3 3 3 2 2 3
V.ボッタスBOT 4 4 4 4 2 2 4
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 3 3 3 3 2 2 6
S.ペレスPER 4 4 4 4 4 4 6
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 3 3 3 2 2 2 3
L.ノリスNOR 3 3 3 3 2 2 5
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 3 3 3 2 2 2 3
S.ベッテルVET 3 3 3 3 2 2 4
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 3 3 3 3 2 2 8
E.オコンOCN 3 3 3 3 2 2 8
フェラーリ C.ルクレールLEC 3 3 3 2 2 2 5
C.サインツSAI 3 3 3 2 2 2 6
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅TSU 3 3 3 3 3 3 5
P.ガスリーGAS 3 3 3 3 2 2 7
アルファロメオ・フェラーリ K.ライコネンRAI 3 3 3 2 2 2 6
A.ジョビナッツィGIO 3 3 3 2 2 2 6
ハース・フェラーリ N.マゼピンMAZ 3 3 3 2 2 2 5
M.シューマッハMSC 3 3 3 2 2 2 5
ウィリアムズ・メルセデス G.ラッセルRUS 3 3 3 2 2 2 3
N.ラティフィLAT 3 3 3 2 2 2 3

F1イタリアGP特集

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