ベッテル最速で母国フェラーリが1-2!エリクソンが空中大回転の大クラッシュ / F1イタリアGP《FP2》結果とダイジェスト

モンツァを走るスクーデリア・フェラーリSF71H、イタリアGP初日フリー走行copyright Ferrari S.p.A.

グランプリ初日を迎えたモンツァ・サーキット。2018年F1第14戦イタリアGP金曜2回目のフリー走行が現地8月31日に開催され、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが1分21秒105のトップタイムを記録。2番手にキミ・ライコネンが続き、母国レースのフェラーリ勢が1-2体制を築き、初日をトップで締め括った。3番手にはトップから0.287秒遅れでメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが続いた。

ベッテルはセッション残り30分、パラボリカ(ターン11)に侵入した直後にオーバーステアに見舞われスピン。コース外側のグラベルに弾き出されリアからタイヤウォールに接触した。幸いにも自力で脱出しピットへ帰還。マシンへのダメージは最小限で済み、リアウイングのエンドプレートが若干破損した程度で事なきを得た。

午前のFP1は雨に見舞われウェットコンディションとなったものの、午後のモンツァは上空一面が雲で覆われつつも降雨はなくドライコンディションに。予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温22℃、路面26℃でスタートした。

セッションは息をのむ大クラッシュで幕を開けた。開始3分、時速340kmでホームストレートを走行中のマーカス・エリクソン(Sauber)がターン1のブレーキングでバランスを崩し、コース外側のガードレールに衝突。横回転しながら地面に叩きつけられた後、前方宙返りする大事故が発生した。

マシンは無残にも大破したが、エリクソン本人は自力でマシンから降り、歩いてメディカルセンターに向かった。メディカルチェック自体も10分ほどで終了し、深刻な怪我がない事が確認された。セッションは18分に渡って赤旗中断となった。

リプレイ映像を見る限りではブレーキングの際にDRSが閉じておらず、ダウンフォースを失った状態でブレーキした事でリアタイヤがロックし事故へと繋がったものとみられる。グランドスタンドのティフォシ達は、メディカルセンターからピットへと歩いて戻るエリクソンを大喝采で迎えた。

雨のFP1でトップ10を刻んだトロロッソ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリーが14番手、ブレンドン・ハートレーが16番手でセッションを終えた。ガスリーは計32周を重ねたものの、ハートレーはボディーワークに関連するトラブルのために、全20台中最小の16周の走行に留まった。

旧型と新型のエンジン比較を行ったレッドブル・レーシングは、旧型のスペックBエンジンを搭載するフェルスタッペンが5番手。高性能と目される新型スペックCを積んだリカルドが6番手という結果となった。両者の差は0.149秒と僅差。チームはFP2の結果を分析した後、土曜以降のフェルスタッペンのエンジンを決定する事になる。

ミッドフィールド最速は新生レーシングポイント・フォースインディア。エステバン・オコンが7番手、セルジオ・ペレスが8番手に続いた。マクラーレン勢は旧型シャシーのフェルナンド・アロンソが18番手。19番手最下位のストフェル・バンドーンを0.343秒差で退けた。

イタリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月1日(土)19時から、公式予選は同22時からモンツァ・サーキットで開催される。

2018年F1第14戦イタリアGPフリー走行2(FP2)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:21.105 27
2 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:21.375 +0.270 31
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:21.392 +0.287 31
4 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:21.803 +0.698 35
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:22.154 +1.049 28
6 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:22.296 +1.191 28
7 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:22.930 +1.825 30
8 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:22.942 +1.837 32
9 16 シャルル・ルクレール ザウバー・フェラーリ 1:22.965 +1.860 20
10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:23.063 +1.958 30
11 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:23.077 +1.972 31
12 55 カルロス・サインツ ルノー 1:23.193 +2.088 32
13 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:23.233 +2.128 28
14 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:23.402 +2.297 34
15 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:23.514 +2.409 28
16 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:23.531 +2.426 16
17 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:23.566 +2.461 29
18 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ルノー 1:23.741 +2.636 23
19 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:24.084 +2.979 30
20 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 2

コンディション

天気曇り
気温22℃
路面温度26℃

セッション概要

グランプリ名 F1イタリアGP
セッション種別 フリー走行2
セッション開始日時

サーキット

名称 モンツァ・サーキット
設立 1922年
全長 5793m
コーナー数 11
周回方向 時計回り

F1イタリアGP特集

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