ホンダF1「不運な接触やペナルティー、厳しいレースだった」と田辺TD

険しい表情のホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター、F1バーレーンGP土曜copyright Red Bull Content Pool

ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、9月8日(日)にモンツァ・サーキットで行われたF1第14戦イタリアGP決勝を終えて、レース内容と週末を振り返った。

Pos Driver Team Laps Time PTS
6 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 53 +59.315s 0
8 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 53 +74.492s 0
11 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 52 +1 lap 0
NC ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 29 DNF 0

ホンダエンジン勢の最上位は、8番グリッドからスタートしたアレックス・アルボン。途中、コース外に飛び出たとして5秒ペナルティを科せられながらも、6位入賞を飾った。

スペック4への換装で最後尾スタートとなったマックス・フェルスタッペンは、1周目にレーシングポイントのセルジオ・ペレスと軽く接触。ウイング交換のために余計なピットストップを強いられたが、8位でフィニッシュした。

トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが11位と、惜しくもポイントを逃した。ダニール・クビアトはトップ10圏内を走行していたものの、オイル漏れトラブルのためにリタイヤを喫した。

不運な接触やペナルティー、厳しいレースだった

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日は不運な接触やペナルティーなどの影響もあり、Honda勢にとっては難しいレースになりました。

レッドブル・レーシングのアルボン選手は、序盤のサインツ選手との接触により順位を落としたものの、6位まで順位を回復する粘り強いレースをみせてくれました。

今回のレースでは、パワーユニットの交換によるペナルティーで、フェルスタッペン選手とガスリー選手がグリッド後方からのスタートとなりました。

フェルスタッペン選手はスタート直後の接触により、フロントウイング交換のためのピットインを余儀なくされましたが、そこから力強い走りでポイント圏内まで順位を上げました。

ガスリー選手も序盤にオーバーテイクをみせてポジションアップを続けましたが、ストロール選手とのアクシデントにより順位を落とし、ポイント圏外の11位フィニッシュとなりました。

クビアト選手については、オイル漏れが起因となるトラブルにより、残念ながらリタイアとなりました。オイル漏れについては、これからチームと一緒に発生箇所の特定を急ぎます。

スペック4のPUを4台に搭載した今週末は多くのデータを得ることができました。ここからシンガポールGPに向けて準備を進めます。


決勝レースでは、地元フェラーリのシャルル・ルクレールがポール・トゥ・ウイン。スパに続いて2連勝を上げ、2010年ぶりのモンツァでの勝利をフェラーリにプレゼントした。2位はバルテリ・ボッタス、3位表彰台にはルイス・ハミルトンが滑り込んだ。

F1イタリアGP特集

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