シャルル・ルクレール「スパとは状況が全く異なる」対フェルスタッペンとポール・トゥ・ウインに自信満々
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フェラーリのお膝元、モンツァで宿敵レッドブルを抑えてポールポジションを獲得したシャルル・ルクレールは、強力なレースペースを背景にポール・トゥ・ウインへの確固たる自信を示した。
空力効率とトップスピードで勝るレッドブル有利との下馬評を覆してポールをもぎ取ったルクレールに対し、熱狂的フェラーリファン、通称ティフォシは歓喜の雄叫びを上げた。
ルクレールがポールを手にするのは今季8回目だが、これはフェラーリドライバーとしては2004年のミハエル・シューマッハ以来の最多記録であり、フェラーリにとってはモンツァでの通算22回目のポールでもあった。
週末を通して速さを見せてきた僚友カルロス・サインツがパワーユニット交換で最後尾に回る事から、決勝での直接的なライバルは予選2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に絞られた形だが、こちらもPU交換に伴い7番グリッドに後退する。
予選を終えたルクレールは「今日は良かったけど、明日も同じ事を繰り返さないといけない。何より重要なのは明日のレースだ」と気を引き締めた。
「今日はクルマのフィーリングが凄く良かったけど、兎に角、全てをまとめ上げてミスをしないようにする必要がある」
戦略的理由からモンツァでペナルティを消化する決断を下したレッドブル勢は、決勝を見据えてクルマのセットアップを高ダウンフォース寄りに仕上げている。だが、2019年に続くモンツァでのポール・トゥ・ウインに対するルクレールの自信に揺らぎはない。
「正直なところ、僕は自分たちのレースペースに対して大いに自信を持っている。かなり良いはずだ」
「レッドブルは僕らとは異なるコンフィギュレーションで、より高いダウンフォースを備えているけど、僕らは自分たちのクルマを上手く活用できると確信してる」
低ドラッグ、高効率が要求されるという点でモンツァと最もよく似た特性を持つスパでのベルギーGPでは、フェルスタッペンが14番グリッドからの圧勝劇を披露した。だがルクレールは今回は状況が「全く異なる」と断言する。
「スパではマックスとレッドブルが異次元の領域にいたと思うし、僕らの方は兎に角、クルマのフィーリングに本当に、本当に苦戦していたけど、ここではFP1の段階から状況が全く違うんだ」
「スパ以降、僕らは何が問題だったのかを正確に把握するために懸命に作業に取り組み続けてきた。その結果、様々な答えを導き出す事に成功した。今週末はそれを踏まえて取り組んでいるから、前戦より遥かによい状態にあるはずだ」
「勿論、マックスは僕らとのトップ争いにあっという間にカムバックしてくるはずだけど、仮にスパでやってみせたように僕らを抜き去り引き離すような事があれば、それは本当に悪いサプライズになるだろうね」
2022年F1イタリアGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。
イタリア・グランプリの決勝レースは日本時間9月11日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。