ホンダF1、Q1でのエンジンのパワー低下の理由を説明

メディアの質問に応えるホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクター、F1オーストラリアGP決勝レース当日copyright Honda

9月7日(土)に行われたF1第14戦イタリア公式予選を終えて、ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが一日を振り返り、決勝に向けての豊富と見通し、そして、Q1で発生したエンジンのパワーダウンの理由を説明した。

Pos Driver Q1 Q2 Q3 Laps
8 アレックス・アルボン 1:20.382 1:20.021 15
13 ダニール・クビアト 1:20.723 1:20.630 17
15 ピエール・ガスリー 1:20.508 1:21.125 15
RT マックス・フェルスタッペン 3

ホンダエンジン勢の”予選全力組”は、ダニール・クビアトが13番手でQ2敗退。アレックス・アルボンは最終Q3に進出するも、1セット目は赤旗、最終2セット目はタイムアップに終わり計測ランに入れず、ノータイム8番手に終わった。

スペック4エンジンの投入によって、既に降格が確定していた2台については、マックス・フェルスタッペンがQ1でエンジントラブルを訴えてノータイム。最下位20番手でクルマを降りた。ピエール・ガスリーはQ2へと進出し、エンジンをセーブしながら14番手タイムを刻んでセッションを終えた。

ホンダ:F1イタリアGP予選

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

モンツァでは例年のことですが、今年の予選も非常に僅差の戦いとなりました。

トロロッソのクビアト選手は、Q2の途中までタイムを更新していたものの、クリーンなアタックができずQ2敗退という結果になりました。レッドブル・レーシングのアルボン選手はQ3まで進出したものの、1回目のアタックは赤旗の影響でタイムを記録できず、また、2回目のアタックは時間切れでタイム計測に入ることができなかったため、残念ながら明日は8番グリッドからのスタートとなりました。

レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手については、予選Q1のアタック中に縁石の上に乗り上げた際、タイヤが激しく空転した事でエンジン回転数が上がり、プロテクションモードに入った後、FIAのトルク監視システムが介入した結果、走行中にパワーを落とすことになりました。

フェルスタッペン選手とのガスリー選手については、スペック4投入によるペナルティーにより、予選を戦う前から決勝での後方スタートが確定していました。モンツァはオーバーテイクが可能なコースですので、明日は4台のマシンが力強いレースを展開してくれることを期待しています。


ポールポジションはシャルル・ルクレール。フェラーリのお膝元で通算4度目のポールを獲得した。2番手はメルセデスのルイス・ハミルトン。3番手はバルテリ・ボッタスが続く結果となった。

2019年F1第14戦イタリアグランプリ決勝レースは、日本時間9月8日(日)22時10分から行われ、1周5793mのモンツァ・サーキットを53周する事で勝敗を決する。

F1イタリアGP特集

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