フェラーリ、最速連取するも課題「ロングも一発も要ペース改善」
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スクーデリア・フェラーリは、9月6日(金)に行われたF1第14戦イタリアGP初日2回目のプラクティスで、シャルル・ルクレールがFP1に続きトップタイム。セバスチャン・ベッテルが3番手につけた。
開幕前からフェラーリの優勢が予想されていたが、前戦ウィナーのルクレールがこれを証明。イタリア語を流暢に語るモナコ人ドライバーは、初日の両セッションでタイムシートをリードした。明日の予選ではキャリア通算4度目のポールを狙う。
ベッテルとルクレールとのギャップは0.201秒。やや開いたことで、間にメルセデスのルイス・ハミルトンが滑り込んだ。事前予想よりもメルセデスのクイックラップは速く、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンもこれに匹敵するタイムを残している。
一発の速さでは最速を刻んだものの、燃料を積んだ状態でのレースペースではメルセデスのコンマ1秒落ち。仮に日曜に雨が降ることにでもなれば、ダウンフォースの優位性を考えると、フェラーリよりもメルセデスとレッドブルが優位に立つ事になるだろう。マラネロは明日に向けて、予選と決勝の両方のペース改善を迫られている。
フェラーリ:F1イタリアGP初日
シャルル・ルクレールFP2: 1位, FP1: 1位
フェラーリに乗って初めてモンツァを走るのは特別な気分だった。走っている最中に、グランドスタンドから応援してくれているティフォシの姿が見えて、本当に最高だった。
今日はかなり上手くいったよ。ファステストを刻めて良かったけど、今日は厄介なコンディションだったから、現時点で真の全体像が明らかになったとは思ってない。
FP1での僕らはかなり競争力があるように見えた。インターミディエイトタイヤを履いている時は特にね。その点は良かった。でも、FP2でのドライタイヤでのタイムは凄く喜ばしいものとは言えないから、更にタイムを縮められるように努力する必要がある。ライバルは速そうだし、それに、まだ彼らの完全なポテンシャルは分からないからね。
クルマの感触は良いよ。でも、レースペースに関して言えば、この前のスパでの水準までは達していない。予選ペースに関してもまだやるべき事があるし、明日の予選で良い仕事ができるように頑張るつもりだ。
セバスチャン・ベッテルFP2: 3位, FP1: 8位
悪くはなかったけど、まだクルマから引き出せるものがある状態だ。FP1は若干まとまりがなく、赤旗の後は毎回、シグナルが青になるやいなや、全員がコースに出ていくような状況だった。いつもの金曜日のリズムとは違ったけど、目指すべきは着実に走り込み、自分たちの弱みと集中して取り組みべきエリアを把握する事だ。
予選はコンディション次第だ。アウトラップでどの程度慎重になる必要があるか、また、タイヤがどう機能するかに影響するからね。それを見極めた上で、僕らはやるべき事をやるだけだ。ここではスリップストリームが使えるとゲインになるけど、一番の優先事項はラップを完璧に決める事だ。
決勝に関しては、タイヤに優しく速さのあるマシンが必要だ。僕らにはやるべき仕事が残っているけど、明日に向けて更に多くのものを見つけ出せるはずだ。
初日をトップで締め括ったのは地元フェラーリのシャルル・ルクレール。2番手メルセデスのルイス・ハミルトンを100分の7秒差で退けた。3番手にはコンマ2秒遅れでセバスチャン・ベッテルが続いた。
2019年F1イタリアグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月7日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンツァ・サーキットで開催される。