“ハイパーソフトタイヤ” 今季限りで終了の見通し…FOMとFIA国際自連が要望「分かりづらい」
Published:
「ハイパーソフトタイヤ」「スーパーハードタイヤ」といった呼称は、今シーズン限りで姿を消すことになりそうだ。7種類に膨れ上がった今年のF1ピレリタイヤのネーミングに対して、FIA国際自動車連盟とFOMフォーミュラ・ワン・マネジメントから”物言い”がついている。
2018年シーズンのドライコンパウンドは硬い方から、「スーパーハード」「ハード」「ミディアム」「ソフト」「スーパーソフト」「ウルトラソフト」「ハイパーソフト」の名がつけられている。「ソフト」と「ハード」だけであれば、どちらのコンパウンドが柔らかいのかはイメージがつくものの、「ウルトラ」と「ハイパー」ともなるとF1ファンを除いては判別不能だ。
新たなテレビ視聴者とファンの拡大を目指すF1は、公式タイヤサプライヤーの伊ピレリに対してタイヤの呼称を「ハード」「ミディアム」「ソフト」の3種類に限定するよう要望。来シーズンに向けて「ハイパーソフトタイヤ」といったキラキラ感のあるネーミングは姿を消す見通しとなった。
ピレリのヘッド・オブ・カーレーシングを務めるマリオ・イゾラによれば、現行の7種類のラインナップは維持しつつ、各グランプリに持ち込まれる3種類のコンパウンドの内、最も硬いものを「ハード」、中間を「ミディアム」、そして柔らかいものを「ソフト」と呼ぶことでこれに対応するという。
「ファンの事を考えればその方が分かりやすいと思う」とイゾラ。「とは言え変更が実施されたとしても、これまで通り各々のコンパウンドについての詳細な技術情報を提供していく可能性もある」
実際の変更に際しては、物流面やマーケティング面などの幅広い部分で解決すべき諸問題があるものの、ピレリは変更に向けて作業を進めていくとしている。