トップ10圏外のハミルトン「正気の沙汰とは思えない」と困惑、2位表彰台から僅か1週間
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メルセデスは7月29日(金)のF1ハンガリーGP初日フリー走行を通して様々なセットアップを試していたようだが、それが功を奏する事はなく、ジョージ・ラッセルは8番手、ルイス・ハミルトンに至ってはトップ10にも入れず11番手でヘルメットを脱いだ。
両ドライバーともクルマのハンドリングに対する不満を訴えた。ラッセルはバウンシングに苦しみ、ハミルトンはFP2で縁石に乗り上げてフロアを破損してしまった。
ポジションもさる事ながら、目指すべきトップチームとのギャップの方が深刻だった。ラッセルでさえトップタイムを刻んだシャルル・ルクレール(フェラーリ)からコンマ9秒も遅れた。
初日を終えたハミルトンは「今日はクルマに手こずってしまった。サーキットによってこれほど調子が変わるなんて正気の沙汰とは思えない」と困惑した様子を見せた。
「今夜はクルマを機能させるためにセットアップ作業に取り組むつもりだ」
ハミルトンによると、この日走らせたメルセデスW13のパッケージは、2位表彰台に上がった前戦フランスGPの時と殆ど変わっていないという。
「今のところ少しルースで、やりたい事ができていない状況だ。クルマは先週とあまり変わっていないし、同じドライバーがドライブしてるってのに!」
「どういう訳か、このコースではクルマが上手く機能してくれないんだ。上手く行き始めたと思ったら、依然として1秒も遅れを取ってるなんて」
「フロアにダメージを負ってダウンフォースを失ってしまったから、ロングランのチャンスもあまりなかった」
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは苦戦の原因について「午前中のセッションはまずまずだったが、午後に向けて2台に幾つか変更を加えた結果、それが間違った方向にいってしまったようだ」と説明した。
ハミルトンが悲観的な見解を示す一方、ラッセルは「今日のセッションはテストと位置づけて色々な事を試したから、タフな一日ではあったけれど、おそらく生産的な一日だったんだと思う」と幾らか前向きだ。
「今日はラップタイムを最大化するというよりも、長期的な視点での教訓を得るために費やしt。とは言え、あちこちに問題を抱えてしまって、予想していたより遥かに遅れを取ってしまった」
「ただ明日はまた別の1日だし、日曜のレースに関しても別の場所にいるはずさ」
初日をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.217秒差で退けた。3番手には0.231秒遅れでカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。
2022年F1ハンガリーグランプリ3回目のフリー走行は日本時間7月30日(土)20時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。