ルノーが痛恨の凡ミス?競技規約違反に伴いヒュルケンベルグがピットレーンスタート
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F1スペインGPのレーススチュワードは12日現地正午前、FIA F1競技規約に違反したとして、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグに対してピットレーンスタートの裁定を下した。
ヒュルケンベルグは予選Q1の序盤にターン4でクラッシュ。フロントノーズからタイヤバリアへと激突し、コース上にはイエローフラッグが振られた。この事故によってヒュルケンベルグのクルマのウイングが破損。ピットへと戻り交換を強いられた。
問題となったのは交換後のウイング。予選開始時に装着していた新型ウイングではなく、旧スペックのウイングへと変更した。レギュレーションでは、予選開始後に一旦コース上へと出た後は、クルマへの変更作業を禁止している。所謂「パルクフェルメ規定」だ。
当初ヒュルケンベルグは、変更されたウイングは交換前と同じ仕様のものと語っていたが、決勝当日の朝に、テクニカル・デリゲートを務めるジョー・バウアーが報告書を提出。異なるスペックである疑いが生じた。
これを受けてスチュワードはチーム関係者から事情聴取を実施。ルノーのスポーティング・ディレクターが、フロントウイングのメインプレーンが変更されていた事を認め、デリゲートの見解を受け入れる事を表明したため、スチュワードはピットレーンスタートの裁定を下した。
意図的であったのか凡ミスであったのかは定かではないが、予選16番手のヒュルケンベルグは、オーバーテイクが非常に難しいカタロニア・サーキットでのレースに向けて、大きなハンデを背負うことになる。