ニコ・ヒュルケンベルグ、シート獲得に自信?「2020年の契約締結を急ぐつもりはない」

ルノーF1チームのニコ・ヒュルケンベルグ、2019年第14戦イタリアGPの木曜公式記者会見にてcopyright Renault

エステバン・オコンがシートを手にしたことで、今季限りでルノーとの契約が満了するニコ・ヒュルケンベルグだが、焦って他のチームとの契約交渉を進めるつもりはないという。

前戦ベルギーGPに先立って、2つのシートがドミノ倒しのように確定した。メルセデスがバルテリ・ボッタスとの契約を延長した事に伴い、ジュニアドライバーのオコンは母国フランスが率いるルノーF1のシートを獲得。ヒュルケンベルグはルノー側の1年契約のオファーを蹴り、フリーエージェントとなる事を選んだ。

他のオプションがないのであれば、ヒュルケンベルグはルノーの条件を飲み、来シーズンもルノーのステアリングを握った事だろう。だが興味深いことに、ヒュルケンベルグは自身が望みさえすれば契約を獲得できたにも関わらず、ルノーを離れる道を選択した。

潜在的な候補はハースとアルファロメオだが、レッドブル・ホンダの可能性もゼロではない。経験豊富なヒュルケンベルグは、テーブルの上に豊富なオプションを抱えている。

F1ベルギーGPの木曜公式記者会見に出席したヒュルケンベルグは、現在の進捗について次のように語った。

「まだ具体的にはなっていないけど、話し合いを進めているのは確かだ。まだしばらく時間がかかると思う。先週も言ったように、広い視点でモノゴトを見つめ、正しい取引をする必要がある。急いでサインするつもりもないし、僕には選択肢がある」

先月19日に32歳を迎えたヒュルケンベルグは、今年新たにチームに加入したダニエル・リカルドに対して、予選と決勝の両方でやや見劣りする結果が続いてるものの、自身のパフォーマンスは決して衰えてはおらず、悲観するものではないと考えている。

13戦を終えての自己評価は?と問われたヒュルケンベルグは「8だな。え、少なすぎるって? でもベストシーズンとは言えないから10を付ける事はできない。それに何度かチャンスを掴み残っているから、10から2を引いてみた」と返した。

ヒュルケンベルグは前戦スパで8位入賞を果たし、3レースぶりにポイントを獲得した。2戦連続入賞でヨーロッパラウンドを締め括りたいところだが、勝算は如何ほどか?

「スパはトリッキーな週末だったけど、最終的には4ポイントを獲得できたし報われたよ。凄くポジティブだ」とヒュルケンベルグ。「モンツァでもこの勢いを維持したいね。まずはクルマのパフォーマンスを見てみる必要があるけど、懐疑的になる理由などない」

「僕らはただひたすら一生懸命に働くだけだ。僕個人としては、毎レースで最大限の結果を得たいと思っているだけだ。だからこそ週末毎にそれに取り組み、そして楽しんで、全力でアタックする。それだけだ」

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