レッドブル・ホンダ、昨季上回る成績をキープ…初年度2019年シーズンであと何勝できる?
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提携初年度のレッドブル・ホンダは、マックス・フェルスタッペンの卓越したドライビングもあり、オーストリアとドイツで2勝を達成。13戦を終えてコンストラクターズで計254ポイントを獲得し、ルノー製パワーユニットを搭載していた昨シーズンの238ポイントを上回る活躍を示している。
ベルギーGPからピエール・ガスリーに代わりチームに合流したアレックス・アルボンは、RB15での初レースとなったスパで、最新型よりも2世代古いスペック2エンジンを積みながらも、後方からの大逆転とも言える5位入賞を達成。その高い適応能力はパドックから注目されており、目標とするコンストラクターでの打倒フェラーリの可能性が高まりつつある。
既にチャンピオンシップはメルセデス一択。タイトル獲得を期待するのは来年まで待つが賢明といったところだが、レッドブル・ホンダは今シーズン中に、あと幾つの勝ち星を重ねる事ができるだろうか?
史上最多タイの全21戦で行われる2019シーズンも残すところ後8レースのみ。レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表はhondaracingf1.comとのインタビューの中で、優勝の可能性が期待できるグランプリとして、シンガポール、メキシコ、アメリカの3レースを挙げた。
レッドブルは過去に、マリーナベイ市街地コースで開催されるF1シンガポールGPで3連覇を達成。直近でも、5回連続で2位表彰台を連取している。エルマノス・ロドリゲスでのメキシコGPでは、フェルスタッペンが一昨年と昨年に優勝。オースティンでの米国GPでの優勝は、2013年にセバスチャン・ベッテルが一度勝ったのみだが、昨季はフェルスタッペンが2位表彰台に上がった。
チームとしての公式な目標ではないものの、モータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは未だに5勝達成は可能だと考えている。仮にこれらのレースで完封し、シーズン5勝を上げた場合、ミルトン・キーンズのチームは、2.4リッターV8最後の2013年以来の年間最高勝利数を記録する事になる。
クリスチャン・ホーナー代表は、先の3レースの次に期待できるレースとして、インテルラゴス・サーキットでのブラジルGPと、ヤス・マリーナで開催される最終アブダビGPを挙げた。その一方で、超高速のモンツァ、イタリアGPと、今年表彰台に上がれなかったバクー市街地コースとの類似が多いロシアGPでは「苦戦を強いられるとはず」と口にした。
後半の第17戦には、ホンダのお膝元、三重県鈴鹿サーキットで行われる日本グランプリが控えるが、クリスチャン・ホーナーは「日本で結果を残せたら夢のよう」と語り、ライバル勢の優位は堅いとの考えを示した。
なおクリスチャン・ホーナーは今年、レースで優勝した場合、苦手な寿司を食べると約束しており、既に2回分を”貯金”している。漢たる者、一度口にした約束は果たせねばなるまい。ホーナーは、鈴鹿でのレースのために来日する際に、それまでの貯金を全て支払うとしている。