クリスチャン・ホーナー、F1誌に記事削除を要求…法的措置を視野

パドックへ向かうクリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシングチーム代表)、2024年2月29日(木) F1バーレーンGP(バーレーン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は法的措置を視野に、イギリスのF1専門誌「ビジネスF1マガジン」に対して、一連のスキャンダルを追った記事の削除を要求した。

同誌は、ホーナーが女性従業員に「不適切な行為」を働いたとされる件に関する長期の独自調査報告をまとめた記事を3月3日(日)にWEBサイトでプレ公開した。アクセス過多によりサーバーはクラッシュした。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

妻ジェリ・ハリウェルと共にバーレーン・インターナショナル・サーキットのパドックを歩くクリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシング チーム代表)、2024年3月2日(土) F1バーレーンGP(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

記事には女性従業員の名前が挙げられており、英紙「テレグラフ」によるとホーナーは、ロンドンの法律事務所ハーボトル・アンド・ルイスの弁護士を通して、名誉毀損にあたる「違法」な記事により「深刻な損害」を受けたとして2通の法的な文書を同誌に送った。

レッドブルの広報担当者は「この記事には不正確な点が多く、法的提訴の対象となる」とコメントした。

記事を書いたトム・ルビソンは、ホーナーの代理人である弁護士から法的な警告を受けたことを認めたが、記事の削除には裁判所の差し止め命令が必要だと主張した。

英紙「タイムズ」によるとルビソンは「私はこれまでに約20~30回の法廷闘争を経験してきた。だからそのプロセスには慣れている」と語った。また、記事の公開に先立ちレッドブルにその旨を告知せず、返答の機会を与えなかったとも説明した。

レッドブルGmbHは調査を経てホーナーの疑惑が晴れたと公表したが、未公開の調査報告書に含まれるとされる証拠がメディアやF1幹部を含む関係者にリークされた事で、一旦は沈静化するかに思われた問題は一転、被害を受けたとされる女性を差し置き、各々が自らの利益を巡って繰り広げる駆け引きと権力闘争の様相を呈してきた。

騒動によるF1への「損害」を懸念する国際自動車連盟(FIA)のモハメド・ベン・スレイエム会長は、バーレーンでマックス・フェルスタッペンに対し、チームのボスを公然と支持するよう要請したとされる。

パドックではレッドブルGmbHの大株主、チャルーム・ユーウィッタヤーがホーナーに寄り添った。

マックスの父ヨス・フェルスタッペンはホーナーの退任を要求。パドックや宿泊先のホテルでは、ルイス・ハミルトンの後任探しに追われるメルセデスのトト・ウォルフ代表と幾度となく接触した。

こうした事情を背景に、フェルスタッペンのメルセデス移籍と、これに伴うヘルムート・マルコおよびエイドリアン・ニューウェイのレッドブル離脱、更には2026年よりパワーユニット・パートナーとなる事が決定しているフォードが、レッドブルとの提携解消を模索しているといった憶測まで飛び出し始めた。

フェルスタッペンのレッドブルとの契約は2028年末までだが、マルコがチームを去った場合に有効となる解除条項が存在するとされる。

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