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ニュージーランドのマンスフィールド・サーキットに通じる一般道の名前に、トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーの名が採用される事が決まった。WEC世界耐久選手権のチャンピオンにして今年F1デビューを果たした母国の英雄は、生まれ育った地元のメインストリート名として永久に記憶される事になる。
マンスフィールド・サーキットは、同国のF1ドライバーであるクリス・エイモンの功績を讃え、昨年「サーキット・クリス・エイモン」と改称された。ハートレーはサーキットから14キロ程離れたパーマストン・ノースで生まれ育ち、エイモンにレースを教わった。マンスフィールドは、ハートレーのシングルシーター初レースの場所である。
「まさかこの通りに自分の名がつくなんて考えてもみなかったよ」とハートレー。「自分の名前が採用されるなんてこの上もない栄誉さ。僕にとっては、全てがこの場所から始まったんだ」
「エイモンは僕のヒーローなんだ。彼の事はよく知ってるよ。彼と並び称されるなんて、本当に特別な事さ」
ハートレーは、パーマストン・ノースにあるゴーカート場でキャリアをスタートさせ、父のレースを見るためにしばしばマンスフィールドに足を運んでいた。今や世界中を駆け巡る生活をしているが、16歳で家を出るまでハートレーは地元から離れた事はなかった。
今年シーズン途中にトロ・ロッソのドライバーに抜擢されたハートレーは、来季ホンダエンジンとともにF1フル参戦を果たす。世の中には、目標を公言するタイプと内に秘め隠すタイプの2種類の人間がいるが、ハートレーは後者のようだ。
「僕は今年28歳だけどキャリアで凄く重要な局面にいる。まだ数年これが続くと思いたいしそう思ってる。僕は目標を高く設定するタイプなんだ。達成したい大きな目標がある」