レッドブルはホンダと契約した事を後悔するかも…とミカ・ハッキネン、ルノーの躍進を予想

レプソル・ホンダのmotoGPバイクに跨がるミカ・ハッキネンCourtesy Of Red Bull Content Pool

1998年と1999年のダブルF1ワールドチャンピオン、ミカ・ハッキネンは、レッドブル・レーシングがホンダと契約した事を後悔するかもしれないと考えている。ミルトン・キーンズのチームは12年間に渡るフランスメーカーとの関係に終止符を打ち、「The Power of Dreams」を掲げる日本の大手自動車メーカーとパワーユニット契約を締結した。

「ニュースを聞いた当初、上手くいかないだろうと思ったよ。そんなに上手くいくはずがないってね。大きな疑問を抱いていたんだ」とミカ・ハッキネン。Unibetのポッドキャストの中で持論を披露した。

「でも、レッドブルはホンダのファクトリーと密接に連携しながら全面的なサポートを受けており、それによって成功に向けての大きな自信を抱いている」

マクラーレンと共に世界タイトルを獲得したハッキネンは、2017年からウォーキングのチームの広告塔を務めており、悲惨な結末を迎えたマクラーレン・ホンダの解体末期をすぐ傍で見守る立場にあった。

「ホンダはマクラーレンと共にかなり厳しいシーズンを過ごし、長く険しい困難な道を歩んできた。そして今ようやく、パフォーマンスに着手するステージに辿り着いたのだと思う」

「しかしながら、パワー面で言えば、ホンダがフェラーリやメルセデスと同じパフォーマンスレベルにいるとは思えない。馬力が劣っていればストレートで他のマシンをオーバーテイクする事は困難であり、それは今も昔も変わらぬ真理だ」

「エンジン出力の点で、私はホンダが彼らと戦える水準に達しているとは思っていない」

南フランスに別荘を持つハッキネンは、今年のルノースポールは一段と成長を遂げており、レッドブルがホンダにスイッチしたのは誤った決断かもしれないと指摘する。

「その点、ルノーは目標に向かって前進しているように思う。テスト結果と彼らがやってきた事、エンジンのパフォーマンス、コース上での競争力を見る限り、私は彼らがかなり強力だと踏んでいる」

「レッドブルは正しい決断をしたのだろうか? 彼らはルノーと決別して目標に向かって努力を重ねているが、ホンダと組んだのは正しい決断だったのだろうか?それとも誤りだったのだろうか。実に興味深い」

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