報復か?ハース、元F1チーム代表シュタイナーを告訴…著書「Surviving to Drive」を巡る商標侵害の疑いで

ハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表、2023年6月2日F1スペインGPCourtesy Of Haas

商標権が侵害された等としてハースF1チームの親会社ハース・オートメーションが2024年5月3日、元F1チーム代表のギュンター・シュタイナーと出版元のテン・スピード・プレスを相手取り、カリフォルニア中部地区連邦地方裁判所に訴えを起こした。

ハースは訴状の中で、2023年4月20日に出版されたシュタイナーの著書「Surviving to Drive」においてシュタイナーが、許可または同意なしに同社の商標およびトレードドレスを「個人的な金銭的利益および不法な利益」のために使用したと主張した。

トレードドレスとは、商品やサービスの識別に寄与している特徴的な外観・イメージを指す法的概念で、消費者の混乱を防ぐために米国商標法により保護されている。

2016年のF1参戦当初からハースを率いてきたシュタイナーはNetflixのF1ドキュメンタリー「Drive to Survive」への出演を機に熱狂的なファンを獲得するなど、右肩上がりに人気を高め、ハースに在籍していた昨春、初の著書を出版した。

ハースの調べによると「Surviving to Drive」は、2024年1月の時点で少なくとも15万部が売れ、450万ドル(約7億円)以上の収益を上げているという。

ハースは訴状の中で、同社はシュタイナーに対して商標権侵害の疑いがあると警告したものの、現在に至るまでシュタイナーは「侵害行為を止めたり緩和したりする措置」を講じておらず、その結果として即時の提訴に至ったと説明した。

チームオーナーのジーン・ハースが契約を更新しない決断を下したため2023年末を以てチームを去ったシュタイナー、2021年から2023年までの未払い報酬の支払いを求めると共に、自身の肖像権が侵害されているとして、4月30日にハースF1チームを米国ノースカロライナ州シャーロットの裁判所に訴えたばかりだ。

シュタイナーは訴状の中で、雇用契約を通して翌年の1月に年次手当が支払われる決まりになっていたものの、ハースはこれに違反して2021年、2022年、そして2023年分を支払っていないと主張した。

また、契約が切れた後も自身の肖像が入った商品を販売したり、販促資料やウェブサイトで自身の名前や画像を使用してブランドの宣伝を続けていると指摘し、これらの行為は無許可で行われており、ロイヤリティも支払われていないとも主張した。

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