ハースF1、ミック・シューマッハとの2023年契約交渉を棚上げか
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ハースF1チームは2023年に向けたミック・シューマッハとの契約交渉を棚上げとしたようだ。来年のグリッドからドイツ人ドライバーが消えるか否かは全て、残り9戦でのリザルト、パフォーマンス次第となりそうだ。
ドイツのテレビ局「RTL」によると、昨今の情勢変化を受けチーム代表のギュンター・シュタイナーは契約延長交渉を急ぐ必要はないと判断したようで、他の候補者を見極めながら時間を掛けていく方針へと切り替えたようだ。
ケビン・マグヌッセンのチームメイトとしての2年目に向けたチームとの交渉状況についてシューマッハはハンガリーGPの週末「話し合いは毎日、進展している」と語っていたが、その後、ドライバーズマーケットの潮目は変わった。
同郷の先輩、セバスチャン・ベッテルの引退に伴い空いたアストンマーチンの2023年シートには、23歳のドイツ人ドライバーの名も取り沙汰されていたものの、射止めたのはフェルナンド・アロンソだった。
また、オプション付きの2年契約でオスカー・ピアストリがマクラーレンに移籍する可能性が一気に高まる中、マーケットにはダニエル・リカルドという経験豊富で知名度抜群のベテランが登場する事になる。
RTLは、アストンマーチンの席が埋まった事でシューマッハに残された現実的な選択肢はほぼハースに絞られたと伝えた。
フェラーリが来季以降も引き続きシューマッハを支援するのであれば、ハースと同じ跳馬F1パワーユニットを搭載するアルファロメオという選択肢もあり得るが、スイス・ヒンウィルのチームはハースほどマラネロと密接ではなく、既に周冠宇とテオ・プルシェールという2つの選択肢で頭を悩ませている。
フェラーリがシューマッハとのアカデミー契約を今季限りで終了させる可能性があるとの噂が現実になれば、ウィリアムズやアルファタウリ、アルピーヌといった他のチームも候補となり得るだろうが、マーケットはシューマッハにとって不利な方向に転がりつつあるように見える。