F1ハンガリーGP結果に変動…ハース勢、”ドライバーエイド”禁止違反でペナルティ
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F1ハンガリーGPのレーススチュワードは、レース中に”ドライバーエイド“禁止違反に該当する行為があったとして、ハースのケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンに10秒ペナルティを科す裁定を下した。
これにより9位入賞を果たしたマグヌッセン10位に降格し、代わりにカルロス・サインツ(マクラーレン)が9位に浮上した。一方のグロージャンは15位から16位に転落。キミ・ライコネン(アルファロメオ)に先行を許す結果となった。
スチュワードは、ハースF1チームがレース開始前のフォーメーションラップ中に、両ドライバーに対して無線でピットインするよう指示を出した疑いがあるとして一件を審議。スポーティング・レギュレーション第27条1項への違反を認定した。
前述の競技規約第27条1項は「ドライバーは単独かつ、他からの援助なしに運転しなければならない」と定めている。レース中のピットインの指示は問題ないが、レース前の指示はルール違反となる。
いわゆる”ドライバーエイド”とは、ドライバーの運転操作を補助・アシストする類の装置・システムの総称のことで、無線を使ったエンジニアからドライバーへの助言なども含まれる。
スチュワードは現地時間20時に声明を発表し「この問題を幅広く検討した結果、チームがドライバーにピットインを指示したと判断した。チームは技術指令書”011-17″のA項2.aからgに定められた免除の適用の範囲内である事を証明できなかった」と説明した。
マグヌッセンの入賞は転機を効かせたスリックタイヤへの変更に依るところが大きかったが、他車がみな複数回のピットストップを行った一方で、グロージャンを含めたハースの2人のドライバーは、しっかりとタイヤをマネジメントして素晴らしいレースを戦っただけに悔しい結果となった。
改定後F1ハンガリーGP結果
Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 70 | 1:36:12.473 | 26 |
2 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 70 | +8.702s | 18 |
3 | 77 | ボッタス | メルセデス | 70 | +9.452s | 15 |
4 | 18 | ストロール | レーシングポイント | 70 | +57.579s | 12 |
5 | 23 | アルボン | レッドブル | 70 | +78.316s | 10 |
6 | 5 | ベッテル | フェラーリ | 69 | +1 lap | 8 |
7 | 11 | ペレス | レーシングポイント | 69 | +1 lap | 6 |
8 | 3 | リカルド | ルノー | 69 | +1 lap | 4 |
9 | 55 | サインツ | マクラーレン | 69 | +1 lap | 2 |
10 | 20 | マグヌッセン | ハース | 69 | +1 lap | 1 |
11 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 69 | +1 lap | 0 |
12 | 26 | クビアト | アルファタウリ | 69 | +1 lap | 0 |
13 | 4 | ノリス | マクラーレン | 69 | +1 lap | 0 |
14 | 31 | オコン | ルノー | 69 | +1 lap | 0 |
15 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 69 | +1 lap | 0 |
16 | 8 | グロージャン | ハース | 69 | +1 lap | 0 |
17 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 69 | +1 lap | 0 |
18 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 69 | +1 lap | 0 |
19 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 65 | +5 laps | 0 |
NC | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 15 | DNF | 0 |