ロマン・グロージャン、メルセデスF1マシンでのテスト計画大詰め

マシンに肘をついて笑顔を見せるハースF1チームのロマン・グロージャン、2019年copyright Haas F1 Team

ロマン・グロージャンはメルセデスのトト・ウォルフ代表から具体的な話があったとした上で、メルセデスF1マシンでのプライベートテスト計画が最終段階に至ったと明かした。

グロージャンは昨季バーレーンGPでの大クラッシュにより満足いく形でF1でのキャリアを締め括る事が出来ず、F1チームに対してプライベートテストをオファーする意向を示したところ、V6ハイブリッド時代の王者メルセデスが手を差し伸べる用意があると反応した。

copyright Haas

チームを去るロマン・グロージャンにステアリングをプレゼントするハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表とケビン・マグヌッセン、2020年F1サクヒールGP

F1を制覇したチャンピオンマシンをドライブできる貴重な機会を断る理由はないとして、グロージャンはトト・ウォルフの好意の申し出に応じ、今月初めにメルセデスの関係者と軽く話をした事を認めたが、チームは新車「W12 Eパフォーマンス」の開発で非常に慌ただしい時期であり、また自身がインディカーテストのために渡米する事もあり、具体的な話には至っていないとしていた。

あれから3週間、グロージャンはtwitchのストリーミング配信の中でファンからの質問に答えて「彼らと電話で話をしたよ。今は計画の最後の詰めを行っているところだ。スッゴイ事になるんじゃないかな」と笑顔を見せた。

コスト削減の一環としてF1では現行マシンでのテストを厳しく制限しているものの、型落ちのマシンであれば走行距離の制限なく実車を走らせる事ができる。テスト日程は明らかにされていないが、近いうちにグロージャンのドライブが見られそうだ。

チームメイトであったケビン・マグヌッセン共々、昨シーズン限りでハースF1チームを去ったグロージャンは今年、デイル・コイン・レーシングからNTTインディカー・シリーズに参戦。23日(火)にバーバー・モータースポーツ・パークでテストに臨む。

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了