ウィリアムズF1、アルゼンチン出身のフランコ・コラピントを若手育成に起用
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FIA-F1世界選手権に参戦するウィリアムズ・レーシングは1月9日(月)、2023年シーズンに向けてアルゼンチン出身の19歳、フランコ・コラピント(Franco Colapinto)をアカデミーに起用した事を明らかにした。
これによりウィリアムズの若手ドライバー育成プログラムは、3度のWシリーズチャンピオンに輝いたジェイミー・チャドウィック、F2ドライバーのロイ・ニッサニー、昨年のオートスポーツBRDC受賞者のザック・オサリバン、そしてコラピントと、4名に拡大する。
2022年にファン・アメルスフォールト・レーシングからFIA-F3選手権デビューを果たしたコラピントは初戦のバーレーンで予選ポールポジションを獲得。イモラとモンツァではスプリントレースで優勝を飾り、5回の表彰台で計76ポイントを獲得してランキング9位でシーズンを締め括った。
アカデミーの一員としてコラピントはトラックサイドと英国グローブのファクトリーの双方で仕事に取り組み、様々な部署と連携してスキルを磨くと共に、シミュレーター作業を通してマシン開発におけるフィードバックを提供していく。
ウィリアムズについてコラピントは「F1史上最も成功したチームの一つ」であるとして、 1972年から1982年にかけてブラバムやフェラーリ、ロータス、そしてウィリアムズからF1を戦った同郷のカルロス・ロイテマンに触れ「彼の足跡を辿る事を楽しみにしている」と語った。
なお2023年シーズンはMPモータースポーツに移籍し、2年目のF3に挑む。
スポーティング・ディレクターを務めるスヴェン・スミーツは「これまでのキャリアにおける成績はフランコの天賦の才と今後期待される能力を浮き彫りにした。F3でのルーキーシーズンでは幾つかの力強いパフォーマンスを発揮して表彰台と勝利を掴むなど、傑出した結果を収めた。フランコと密接に協力し、ドライバーとしての成長をサポートし、育てていくことを楽しみにしている」と語った。
9歳でカートを始めて以降、コラピントはスパ24時間レースやル・マン24時間レースなど、100回を超えるレースに出場。2019年にはスペインF4チャンピオン、2021年にはアジアン・ル・マン・シリーズ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。