2022 F1フランス PU投入状況:フェラーリ勢2台が最後尾降格ペナ…8台が交換

カルロス・サインツ(フェラーリ)、2022年7月21日F1フランスGPCourtesy Of Ferrari S.p.A.

国際自動車連盟(FIA)のF1テクニカル・デリゲートによる発表を元に、2022年F1第12戦フランスGPのFP1開始時点における各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。本ページは随時更新される。

エンジンブローによって前戦オーストリアGPをリタイヤしたカルロス・サインツ(フェラーリ)と、同じくフェラーリ製PUを搭載するケビン・マグヌッセン(ハース)は超過交換に伴いグリッド最後尾スタートとなる。

サインツはFP1を前に今季3基目となるCE(コントロール・エレクトロニクス)及び2基目のES(バッテリー)を開封。2日目に向けてはマグヌッセン共々、今季4基目となるICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、そして5基目のエキゾーストに載せ替えた。

先代型マシンでの統計で言えば、ポール・リカール・サーキットはオーバーテイクが容易なコースだった。昨年はレース中に計55回の追い抜きが記録された。うち、DRSを使ったオーバーテイクは41回に及んだ。

一方で次戦ハンガリーGPの舞台、ハンガロリンクは「壁のないモナコ」と形容されるほど、追い抜きが難しく、サマーブレイク明けのスパ・フランコルシャンもポール・リカールほど、コース上で前走車を交わすのは楽ではない。つまりフランスGPはペナルティを消化するに適した週末と言える。

メルセデス勢はルイス・ハミルトンが3基目のターボチャージャーとMGU-H、2基目のES及びCEを交換。ジョージ・ラッセルは2基目となるCE及びESを開封した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)は4基目のエキゾーストを新調し、周冠宇(アルファロメオ)は2基目のESを開封した。

V6ハイブリッド・ターボ導入9年目の今年はICE、ターボ、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、そしてエキゾースト・システムは年間8セットまでに使用が制限されている。

F1フランスGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス G.ラッセルRUS 2 2 2 2 2 2 3
L.ハミルトンHAM 2 3 3 2 2 2 3
レッドブル・RBPT M.フェルスタッペンVER 2 2 2 2 1 1 4
S.ペレスPER 2 2 2 2 1 2 4
フェラーリ C.ルクレールLEC 4 4 4 4 2 3 7
C.サインツSAI 4 4 4 4 2 3 5
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 2 2 2 2 1 1 2
L.ノリスNOR 3 3 3 3 1 1 4
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 5 5 5 4 4 4 5
E.オコンOCN 3 3 3 3 2 2 3
アルファタウリ・RBPT P.ガスリーGAS 3 3 3 3 2 2 5
角田裕毅TSU 4 4 4 4 3 3 5
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 2 2 2 2 2 2 2
S.ベッテルVET 2 2 2 3 2 2 2
ウィリアムズ・メルセデス A.アルボンALB 2 2 2 2 2 2 2
N.ラティフィLAT 2 2 2 2 2 2 2
アルファロメオ・フェラーリ V.ボッタスBOT 4 5 5 4 2 3 5
周冠宇ZHO 3 3 3 3 2 2 4
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 4 4 4 4 2 2 5
M.シューマッハMSC 3 3 3 3 2 2 5

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