首位走行もミスでクラッシュのルクレール「家に引き籠もりたい…」

インタビューに応じるシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2022年7月24日F1フランスGPcopyright FORMULA 1

当初はメカニカルトラブルの可能性を示唆していたものの、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はレース後、F1フランスGPでのクラッシュについて純粋に自身のミスだと認め「家に引き籠もりたい」とうなだれた。

ポールシッターとしてポール・リカールでの53周のレースに臨んだルクレールは、序盤からマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のプレッシャーに晒されながらも首位をキープ。ところが、レッドブル陣営の早々のピットコールを引き金に衝撃的な結末を迎えた。

ミディアムタイヤが摩耗する中、新品ハードを履いてアウトラップをプッシュするフェルスタッペンを背後にルクレールは、ターン11でクルマのコントロールを失いバリアに衝突。今季3回目となるラップリード中のリタイヤに終わった。

事故直後、ルクレールは無線を通して前戦オーストラリアで遭遇したようなスロットルペダルのトラブルの可能性を仄めかして悲痛な叫びを上げていたが、その後、自らのミスであることを認めた。

「いや、そうではなかったし、少なくとも僕はそうだったかどうかまだ分からない。でも、そうだとは思えないし、あれは単にミスをしただけだ」

「無線がオンになったままって事に気付いていなかったんだ。これ以上ない位に悔しい」

「今週末はずっとバランスが本当にトリッキーだった。僕はオーバーステア好みだけど、こういう暑いコンディションだと一貫性を保つのが本当に難しいんだ」

「一貫性を欠いた結果、大きなミスを一つ冒してしまい、その代償を支払う事になってしまった」

「開幕以来、今年はキャリアの中で最高レベルのパフォーマンスを発揮できていると感じているけど、こうしてミスを冒してしまってはそれも無意味な話だ」

「今日は25点を失った。勝つ可能性は高かったと思う。それに同じ様にミスしたイモラでは7点を失った」

「シーズンが終わったらミスによる失点を数えてみるつもりだけど、32点差でチャンピオンシップを逃したなら、それは僕がそれに値しなかったって事だ」

「タイトルを獲得するためには、シーズンの後半戦でこの状況を打破しなきゃならない」

衝突によるクルマへのダメージはさほど大きくはなかったが、どうやらクラッチに問題が出て後退できず、レースに戻る事ができなかったようだ。

ルクレールは「家に引き籠もろうと思う…今は兎に角、家にいたい」とうなだれた。


7月24日(日)の2022年F1フランスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季7勝目を挙げ、2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルが続く結果となった。

ハンガロリンクを舞台とする2022年シーズンの前半最終戦、ハンガリーGPは7月29日のフリー走行1で幕を開ける。

F1フランスGP特集

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