アルファタウリ、”DNF以外の選択肢”なく角田裕毅を失い無得点も「明るい兆しが見えてきた」ハンガリーでの反撃誓う
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精力を注ぎ込んだアップグレードによってAT03は大幅な進化を遂げたものの、スクーデリア・アルファタウリはその成果をポイントに繋げる事ができずにポール・リカールを去る事となった。
F1フランスGPを8番グリッドの好位置からスタートした角田裕毅は、1周目にエステバン・オコン(アルピーヌ)に追突され、車体ダメージの影響で19周目にリタイヤを余儀なくされた。母国凱旋のチームメイト、ピエール・ガスリーもペースが上がらず12位に終わった。
週末を振り返った車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは「残念ながら我々はノーポイントでポール・リカールを去る事になった」と失望をあらわにした。
「ユーキはオコンに接触された事でレースが台無しになり、最後尾に転落してしまった」
「何とかレースを続けようとしたものの、クルマのダメージが大きくペースを維持することができず、前方の集団に追いつくことができなかった。リタイア以外の選択肢はなかった」
「ピエールに関しては後方からのスタートだったため、ユーキとは異なりハードタイヤでスタートする戦略を採ることにした」
「レース前半は順調だったものの、28周目にアルボンをオーバーテイクしようとした際、ピエールはミスをしてしまい、ポジションを幾つか失ってしまった」
「その後、失ったポジションを取り戻すべく懸命にプッシュして良いペースを刻んだが、アストンマーチン(10位、11位)を捉えるには至らなかった」
結果は伴わなかったものの、初日フリー走行ではガスリーがトップ7をキープし、2日目は予選を含めて角田裕毅がトップ10に食い込んだ。改良型AT03の素地は有望だ。
落胆の色を見せる一方でデゾトゥーは「前途有望だった金曜日を経て、クルマの改善をポイントに結びつけることができなかったのは悔しいが、今後のレースに向けて明るい兆しが見えてきた」と前を向く。
「次のハンガリーGPまでにデータを洗いざらい分析し、新しいエアロパッケージでのセットアップを更に向上させ、反撃するつもりだ!」
7月24日(日)の2022年F1フランスGP決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季7勝目を挙げ、2位にルイス・ハミルトン、3位にジョージ・ラッセルが続く結果となった。
ハンガロリンクを舞台とする2022年シーズンの前半最終戦、ハンガリーGPは7月29日のフリー走行1で幕を開ける。