フェルスタッペン、フェラーリの牽引策を「賢い」と評価する一方 ポール敗因とは考えず
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7月23日のF1フランスGP公式予選でフェラーリが見せたスリップストリーム戦術について、マックス・フェルスタッペンは「賢いやり方」だと評価する一方、それがシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対する敗因とは考えていない事を明かした。
エンジン交換ペナルティで最後尾スタートが確定していたカルロス・サインツは、ミストラルストレート後半からシーニュ(ターン10)にかけてチームメイトにトウを与えた。牽引による恩恵を受けたルクレールはフェルスタッペンに0.304秒もの大差をつけポールポジションを獲得した。
予選を終え、僚友セルジオ・ペレスと互いに牽引し合う事を検討したかと問われたフェルスタッペンは「いや」と否定し、チームメイト共々ポールを争う立場にいたため、同様のやり方は採れなかったと説明した。
「カルロスは後方からのスタートだから、ああいったやり方は賢いと思う。もし僕らのどちらかが後方からスタートすることになったら、同じような事をするかもね」
フェルスタッペンは、仮にフェラーリと同様のスリップストリーム戦術を採ったとしてもポールに手が届く事はなかったと考えている。
「勿論、(トウによるルクレールのゲインは)かなり大きいとは思うけど、コンマ3秒あったとは思わない」とフェルスタッペンは語った。
ルクレールも「多分、コンマ2秒位じゃないかな。トウ無しで走ったQ2のラップと比べるとね。かなり大きかったと思う」と述べ、フェルスタッペンと同様の見解を示した。
「トウがなければマックスとはもっと接戦だったはずだ。何にせよ、助けになったよ」
土曜の現地ル・カステレ村は気温が30度を超える非常に暑い1日となり、路面温度は55℃にまで達したため、1周を通してタイヤをオーバーヒートさせずに最大限のパフォーマンスを引き出すのは至難の業で、フェルスタッペンはタイヤを適切なウインドウに収める事に苦戦した。
「ラップの序盤に合わせてタイヤを温めてしまうと当然、ラップを通して傷んでしまう事になる」とフェルスタッペン。
「だからと言って、熱が足らなければパフォーマンスが引き出せない。最適なトレードオフを見つけるのは本当に大変なんだ」
「予選では全体的に、兎に角グリップが足らなかった。そのせいで思っていた以上にトリッキーなセッションだった」
2022年F1フランスGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にセルジオ・ペレスと、後方にレッドブル勢が続く結果となった。
2022年F1フランスグランプリ決勝レースは日本時間7月24日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5842mのポール・リカール・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。