F1アメリカGP主催者に8千万円の罰金、200名が車両周回中のコースに侵入…改善計画を要求

フェラーリの2台を先頭にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のターン1に飛び込むF1マシン、2024年10月20日(日) F1アメリカGP決勝レースCourtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

クールダウンラップ中に約200人のファンがコースに侵入した件を巡り、F1アメリカGPの主催者は、35万ユーロを2026年12月31日までの執行猶予とする計50万ユーロ(約8,100万円)の罰金を科された。

スチュワードによると、フェラーリが1-2フィニッシュを飾った2024年大会では、ピットストレート沿いのグランドスタンドにいた約200人の観客がフェンスを登り、コース脇の壁(高さ約1メートル)を乗り越えてメインストレートに侵入した。

既にチェッカーフラッグは振られていたものの、パルクフェルメに向かう途中の競技車両がまだ、コースを周回していた。

一件を受け、レース主催者である「Circuit of the Americas LLC」と「US Race Management LLC」の代表者、およびFIAの関係者が召喚され、スチュワードによる審議が行われた。

デレク・ワーウィックを含む4名の競技審判団は、近年、ファンがコースに侵入するという「安全」に関わる「重大」なケースが増えていることを指摘し、主催者はこれを「予見」して十分に安全な対策を施すべきだったと指摘した。

そして、今回の一件をFIA国際競技規則第12条2項1号h違反であると結論付け、主催者に対し、2024年12月31日までに改善計画をFIAに提出するよう要求した。また、ほかにも潜在的な侵入可能箇所が存在するかどうかを評価するよう求めた。

2012年の初開催以来、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で同様のケースが発生していないことが考慮され、50万ユーロの罰金のうちの35万ユーロは執行猶予とされた。2026年末までに再度、コース侵入が発生しなければ、猶予された分の罰金は免除される。

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