ソチでのF1ロシアGP 見納めか…プーチン大統領、サンクトペテルブルクへの新サーキット建設に意欲

2018年F1ロシアGP 2日目のソチ・オートドロームCourtesy Of Red Bull Content Pool

ソチ・オートドロームでのF1ロシアGPは2020年で見納めとなるかもしれない。ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、サンクト・ペテルブルグ近郊に新しいサーキットを建設する方向で交渉を進めているようだ。Sportsmailが9月25日に報じた。

ロシア西部に位置するサンクトペテルブルクは、世界三大美術館の一つに数えられるエルミタージュを有するなど、ロシア最大の文化都市として発展を遂げてきた。かつてF1はバーニー・エクレストン統治時代に、ソチとの契約を締結する前に、同市でのレース開催の可能性を探っていたが、実現に至ることはなかった。

報道によると、新しいサーキットの建設予定地にはサンクトペテルブルグ市街地から25km程離れた場所が検討されており、F1ロシアGPは、早ければ2021年にサンクトペテルブルクへと移る可能性があるという。また、F1を管轄するFIA国際自動車連盟及びF1を所有するリバティメディアも、プーチン大統領の動きに注視しているようだ。

ロシアはソチを国際的リゾート地とすべく、510億ドル(約5兆5500億円)という巨額の費用を投じてオリンピックを開催。その跡地にソチ・オートドロームを建設して、アウトバウンド呼び込みに力を入れてきたが、増加する国内旅行客とは対照的に、外国人旅行客は伸び悩んでいる。

F1は新興地域でのグランプリ開催に意欲を示しており、2020年シーズンはベトナムとオランダがカレンダー入りする。F1首脳陣は年間のレース開催数の更なる拡大を模索しており、マイアミとラスベガスでの開催に向けて交渉が進められているものの、現時点では合意には至っていない。

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