F1カタールGP速報:フェルスタッペンに5グリッド降格処分!ボッタスとサインツは…
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20日(土)のF1カタールGP予選Q3で振られた黄旗を無視したとの疑いで召喚されていたマックス・フェルスタッペン、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)に関する裁定が日をまたいでようやく発表された。
スチュワードは21日(日)の決勝レース開始1時間半を前に、まずはシングルイエローを無視したとして、ボッタス(予選3番手)への3グリッド降格処分を発表した。
スチュワードによるとボッタスは「フラッグポイント16.6で表示された黄旗に気づかず、また10号車(ピエール・ガスリー)がピットストレートで止まっている事に気づいていたにも関わらず、黄旗区間で減速しなかった事を認めた」と言う。
続いて、ダブル・イエローフラッグを無視したとして最前列2番グリッドが見込まれていたフェルスタッペンへの5グリッド降格ペナルティが発表された。
スチュワードによるとチーム側は、ライトパネル及びステアリング上のダッシュボードに警告が表示されなかった事、そしてドライバーへの無線による警告がなされなかった事を理由にペナルティの軽減を求めた。
だが以下の3つを理由に情状酌量の余地はないと判断された。
- F1競技規制第27条1項において、ドライバーは単独、かつサポートなしにクルマをドライブしなければならないと規定されている
- 国際スポーツコード付則Hにおいて、旗とライトパネルは同じ意味を持つと規定されている
- 第27条第2項において、ドライバーは常に国際スポーツコードを遵守するよう求めている。そのため、ドライバーが黄旗区間に至る約34秒前にFIAマーシャルシステムのイエローセクター表示が消灯した事が「プレイ・オン」を意味するとチームが主張したとしても、二重の黄旗エリアに入る際に適切な行動を取ることはドライバーの責任である
サインツに関しては、黄旗を見ていなかったと認めつつも、ピットストレートの右側にガスリー車が停止しているのを目視して自身が黄旗エリアにいる可能性があると考え、該当するミニセクターで速度を大幅に落としたと主張。スチュワードはテレメトリーシステムでこの事実を確認し、お咎めなしの裁定を下した。
この結果、フェルスタッペンは7番グリッド、ボッタスは6番グリッドに降格となり、皮肉にも黄旗の原因を作ったガスリーがフロントロー2番グリッドに並ぶ事となった。
なお合わせてフェルスタッペンには2点、ボッタスには1点のペナルティポイントが加算され、各々過去12ヶ月間の累積が4点と5点に達した。