F1メキシコGP決勝:ピレリ一転の最速タイヤ戦略、ストロールPLのグリッドと気になる天気
Published: Updated:
エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台として、FIA-F1世界選手権第20戦メキシコGPの決勝レースが現地10月29日(日)にスタートを迎える。スターティング・グリッドと予想される最速タイヤ戦略、気になる天気を見ていこう。
スターティング・グリッド
ギアボックスとパワーユニットが年間上限割り当てを超えた事で、角田裕毅(アルファタウリ)がバック・オブ・ザ・グリッドのペナルティを受けた。また、セットアップ変更によるパルクフェルメ規定違反でランス・ストロール(アストンマーチン)がピットレーン・スタートとなった。
この結果、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ランス・ストロール(アストンマーチン)は各々、スタートポジションが昇格した。
予選での黄旗無視によってローガン・サージェント(ウィリアムズ)は10グリッド降格処分を受けたが、そもそもノータイムと、予選資格を得ていなかった。そのためスチュワードから出走許可を取り付け、角田裕毅の後方、最後尾19番グリッドに着く。
フロントロウに並ぶのはシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ勢だ。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はクリーンサイドの後方奇数列、3番グリッドに着く。
ターン1までは約800mと長く、スリップストリームが大きく作用する。伝統的にポールポジション後方のドライバーがターン1で仕掛ける事が多く、フェラーリ勢は徒党を組んでフェルスタッペンに対抗する事が予想される。
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | C.ルクレール | フェラーリ | 1(-) |
2 | C.サインツ | フェラーリ | 2(-) |
3 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 3(-) |
4 | D.リカルド | アルファタウリ | 4(-) |
5 | S.ペレス | レッドブル | 5(-) |
6 | L.ハミルトン | メルセデス | 6(-) |
7 | O.ピアストリ | マクラーレン | 7(-) |
8 | G.ラッセル | メルセデス | 8(-) |
9 | V.ボッタス | アルファロメオ | 9(-) |
10 | 周冠宇 | アルファロメオ | 10(-) |
11 | P.ガスリー | アルピーヌ | 11(-) |
12 | N.ヒュルケンベルグ | ハース | 12(-) |
13 | F.アロンソ | アストンマーチン | 13(-) |
14 | A.アルボン | ウィリアムズ | 14(-) |
15 | E.オコン | アルピーヌ | 16(+1) |
16 | K.マグヌッセン | ハース | 17(+1) |
17 | L.ノリス | マクラーレン | 19(+2) |
18 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 15(-3) |
19 | L.サージャント | ウィリアムズ | NC |
20 | L.ストロール | アストンマーチン | 18(-2) |
想定されるタイヤ戦略
ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは週末に先立ち、昨年より1段階柔らかいコンパウンドの投入によって2ストップ戦略への道が切り開かれるだろうとしていたが、予選を経て「以前と変わらず1ストップが主流になると思う」と考えを改めた。
「これに関しては2つの選択肢がある。C4(ミディアム)でスタートした後、レースの約3分の1を消化したところでC3(ハード)に履き替えるか、C3(ハード)でスタートして71周のレースの3分の2の地点まで最初のスティントを引き伸ばすかだ」
イゾラは「2ストップの場合はC3とC4の組み合わせとなる可能性があるが、1ストップ戦略ほど速くはない」としているが、フェルスタッペンはハードを2セット温存した事がアドバンテージに繋がる可能性があるとして2ストッパーの可能性を仄めかしている。
気になる天気は…
レースが始まる日曜現地14時のメキシコシティは気温24℃の快晴が予想されており、71周を通してドライコンディションが見込まれる。 レース終盤に向けて気温は25℃まで上昇する見通しだ。