ピアストリ、F1イモラの最前列を喪失…マグヌッセンに対する走行妨害でグリッド降格ペナ

ガレージ内でヘルメットを被るオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2024年F1中国GPにてCourtesy Of McLaren

F1第7戦エミリア・ロマーニャGPのスチュワードは18日(土)の予選を経て、ケビン・マグヌッセン(ハース)の走行を「不必要に妨害」したとして、2番手を記録したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に3グリッド降格ペナルティを科した。

これによりピアストリは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)と並ぶ3列目5番グリッドに降格となり、代わって僚友ランド・ノリスが最前列2番グリッドに昇格。シャルル・ルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ勢が2列目に並ぶ事となった。

ハース勢は予選Q1でニコ・ヒュルケンベルグが驚きの3番手を刻んだ一方、もう1台のVF-24をドライブしたマグヌッセンは、フライング・ラップのターン2でピアストリに前を塞がれ18番手に終わった。

ヴィタントニオ・リウッツィを含む4名の競技審判団は、ピアストリがマグヌッセンの走行を「不必要に妨害」した疑いがあると判断。F1競技規定第37条5項違反の可能性を巡って2人のドライバーと両チームの代表者を召喚した。

スチュワードによると、現地18時15分より行われた聴聞会でピアストリは「コースレイアウトの関係上、背後に来るまでマグヌッセンを確認できず、視認後に可能な限りマグヌッセンから離れるために加速しようとした」と釈明した。

スチュワードはこの説明を受け入れ、マグヌッセン自身もまた、イモラ・サーキットの大部分のエリアでは後方確認が困難だと認めた。

ただ、マクラーレンがチーム無線を通してピアストリにマグヌッセンの接近を伝えたのは、両車両のギャップが40~50mほどにまで接近した殆ど手遅れの状況になってからだと指摘した。テレメトリーデータによると、当時の両車両の速度差は140km/hに達していた。

スチュワードはこうした事実を考慮の上、チーム側からの警告が「不十分」であった事が妨害行為に繋がったと結論付けた。

F1エミリア・ロマーニャGP特集

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