F1オランダGP:追い抜き促進を目的にザントフォールトのDRS区間を拡張
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国際自動車連盟(FIA)はザントフォールト・サーキットで開催される今週末のF1オランダGPで、ホームストレート区間に限定されていたDRSゾーン2を最終ターン14まで拡張する。
1985年以来、36年ぶりとなる昨年のグランプリ復活に際して当初FIAは、18度ものバンク角を持つ最終コーナーにDRSゾーンを設ける計画を立てていたものの、当時レースディレクターを務めていたマイケル・マシが安全性を理由にメインストレートに限定した。
ただ、昨年大会の経験を経て2022年のF1オランダGPでは、ターン12の20m先に検知地点を設け、ターン13の40m先の地点からリアウイングのフラップ稼働が認められる事となった。
DRS1 検知地点 | ターン10のエントリー |
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DRS1 稼働地点 | ターン10の50m先 |
DRS2 検知地点 | ターン12の20m先 |
DRS2 稼働地点 | ターン13の40m先 |
FIAのシングルシーター技術責任者を務めるニコラス・トンバジスはViaplayとのインタビューの中で、これはオーバーテイクの促進を目的としたもので、より接近したレースが期待できると説明した。
ただ、1回目のフリー走行の後にチームからのフィードバックを受け付け、安全性に少しでも懸念材料があれば計画を変更するとも付け加えた。
72周に渡った昨年のレース中に記録されたオーバーテイク数は合計28回に過ぎなかった。その内、DRSを使用しない追い抜きは僅か4回だった。