F1バルセロナテスト《2日目》総合結果:2度の赤旗…ルクレールがガスリー抑え最速!レッドブルは3時間をロス

カタロニア・サーキットを周回するフェラーリのシャルル・ルクレール、2022年2月23日F1バルセロナテストにてCourtesy Of Ferrari S.p.A.

F1プレシーズン・バルセロナテスト2日目のセッションが2月24日(木)現地9時よりカタロニア・サーキットで8時間に渡って行われ、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールがタイムシートのトップに立った。

マラネッロの最新作「F1-75」はこの日も高い信頼性を発揮し、午前を担当したカルロス・サインツと合わせて計150周を走り込んだ。午後にステアリングを握ったルクレールはC3タイヤで1分19秒689をマーク。16名の中で最も速いタイムを残した。

0.229秒差の2番手につけたのはアルファタウリのピエール・ガスリーだった。ガスリーはC4タイヤを履いてクイックラップに臨むと、第1・2セクターで全体ベストを繋いで1分19秒918を記録した。146周というマイレージは個人単独としてはこの日の最多ラップとなった。

初日最速のマクラーレンMCL36はこの日も好調で、終日に渡ってステアリングを握ったダニエル・リカルドは126周を走破。ガスリーと同じC4コンパウンドでトップから0.599秒遅れの3番手につけた。

ルイス・ハミルトンから作業を引き継ぎ、午後にメルセデスW13をドライブしたジョージ・ラッセルはサインツのベストラップを0.01秒上回る4番手タイムを刻んだ。

アストンマーチンは午前をランス・ストロールが担当。午後に残り仕事を引き受けたセバスチャン・ベッテルはC3コンパウンドで6番手タイムを残した。

初日同様に晴天に恵まれた2日目は、本プレシーズンテスト初となる赤旗が2度に渡って振られた。

マックス・フェルスタッペンに代わってレッドブル・レーシングRB18に乗り込んだセルジオ・ペレスは、午前のセッション残り30分を切ったところでギアボックストラブルに見舞われ、最終シケインを前に停車を余儀なくされた。

問題の解決に時間を要したのか、はたまた何か別の理由なのか。ペレスは午後のセッションがグリーンフラッグを迎えても一向にガレージから出てこず、結局コースに戻ったのは残り1時間半というタイミングだった。合計3時間を失った影響で周回数は78周と伸び悩んだ。

2本目のレッド・フラッグはハースによるものだった。

VF-22の午後のセッションを担当したニキータ・マゼピンは、9周を走ったところで第2セクター区間にクルマを停止した。燃料ポンプに不具合が発生したとの事で、100分間もの中断を経て再びコースに戻った。とは言え、ミック・シューマッハと合わせて初日の2倍近くに相当する106周を稼げたのは大きい。

この日最も早く3桁の大台に乗せたのは新型パワーユニットを搭載したアルピーヌのエステバン・オコンであったが、終盤はガレージに籠もるシーンが多く、125ラップに留まった。

走行僅か21周に終わった失望の午後のセッションを経て、アルファロメオは午後のセッションに向け、バルテリ・ボッタスに代えて今季唯一のルーキー、周冠宇を初めてシートに座らせた。

F1史上初の中国人ドライバーは午前の埋め合わせをすべく71周を走り込み、C3タイヤで9番手アレックス・アルボン(ウィリアムズ)に迫る10番手タイムをマークした。

Pos Driver Team Laps Time Gap Tyre
1 シャルル・ルクレール フェラーリ 79 1:19.689 0.000 C3
2 ピエール・ガスリー アルファタウリ 147 1:19.918 0.229 C4
3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 126 1:20.288 0.599 C4
4 ジョージ・ラッセル メルセデス 66 1:20.537 0.848 C3
5 カルロス・サインツ フェラーリ 71 1:20.546 0.857 C3
6 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 74 1:20.784 1.095 C3
7 セルジオ・ペレス レッドブル 78 1:21.430 1.741 C3
8 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 42 1:21.512 1.823 C3
9 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 47 1:21.531 1.842 C3
10 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 71 1:21.885 2.196 C3
11 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 61 1:21.894 2.205 C3
12 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 55 1:21.920 2.231 C2
13 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 66 1:21.949 2.260 C3
14 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 125 1:22.164 2.475 C3
15 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 21 1:22.288 2.599 C3
16 ルイス・ハミルトン メルセデス 40 1:22.562 2.873 C2

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