F1バルセロナテスト開幕!午前を終えルクレールが最速、レッドブルRB18は最多周回で好調発進
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2022年シーズン初の公式セッション、F1プレシーズン・バルセロナテストが2月23日(水)、カタロニア・サーキットで開幕を迎えた。今季グリッドにつく10チーム全てが参加し、午前9時から4時間に渡って行われた午前のセッションが終了した。
タイムシートのトップに立ったのはフェラーリF1-75を駆るシャルル・ルクレール。80周を走り込み、C3コンパウンドで1分20秒165を記録した。
2番手にはコンマ3秒遅れでマクラーレンMCL36のランド・ノリスが、3番手にはメルセデスW13をドライブするジョージ・ラッセルがコンマ6秒遅れで続いた。
公式テストで各チームがコースインさせる事ができるのは1台のみ。タイヤは以下のようにC1からC5までの全てのコンパウンドが供給される。
なおテスト期間中に降雨が期待できないため、最終日の午後はウェット及びインターミディエイトのテストのために、コース上に人工的なウェットコンディションを作る事が計画されている。
エアロレイクを始めとして、チームはクルマに多数のセンサーを取り付けプログラムに取り組んだ。データ収集のためだ。テストでは何より周回数が重要だ。つまり、信頼性に関する問題の発生はそれだけで後退を意味する。
気がかりなのはアルファロメオだ。チームは2月27日の正式なカラーリング発表を前にカモフラージュ柄のC42を持ち込み、午前のセッションでロバート・クビサにステアリングを託したが、4周のインスタレーションラップを経て長時間に渡ってガレージにこもり続けた。
タイムを記録したのはセッション終了20分前になってようやくで、クビサは再びコースへと向かい、C3コンパウンドで1分26秒501を記録した。
この日ようやくRB18を公開したレッドブル・レーシングはマックス・フェルスタッペンを起用。2021年のF1ワールドチャンピオンは順調にマイレージを稼ぎ、フェラーリと並ぶ最多80周を走り込んで6番手タイムを記録した。
周回数としてはやや物足りない感があるものの、姉妹チームのアルファタウリAT03を駆る角田裕毅は43周を重ね、4番手のセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)にコンマ3秒差の5番手に並んだ。
ハースは例年通り、テスト初日の朝にピットレーン上で「VF-22」を正式発表した。全車が早々にコースインして周回を重ねる中、この日担当のニキータ・マゼピンがコースに出たのはセッションから45分後の事であったが、何とか20ラップを重ねて9番手タイムでランチブレイクへと向かった。
アルファロメオとハースを除けば、各チームは深刻な問題なくテストプログラムに取り組んでおり、昨年のF1スペインGPのポールタイムが1分16秒741である事を踏まえると、刷新された2022年マシンのポテンシャルはかなり高そうに見える。
元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは、次世代のグランドエフェクトカーが当初の意図通り、コーナーで強力なダウンフォースを発揮していると指摘した。
「メルセデスとフェラーリのマシンは既にターン9を全開で駆け抜けている。今年のマシンの車重が50kg増えた事を踏まえると印象的だ。」
「彼らのマシンは高速コーナーで良さそうに見える。これはグランドエフェクトが高速域で機能している事の表れだ」
Pos | Driver | Team | Laps | Time | Gap | Tyre |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ルクレール | フェラーリ | 80 | 1:20.165 | 0.000 | C3 |
2 | ノリス | マクラーレン | 50 | 1:20.474 | 0.309 | C3 |
3 | ラッセル | メルセデス | 77 | 1:20.784 | 0.619 | C3 |
4 | ベッテル | アストンマーチン | 52 | 1:21.276 | 1.111 | C3 |
5 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 43 | 1:21.638 | 1.473 | C3 |
6 | フェルスタッペン | レッドブル | 80 | 1:22.246 | 2.081 | C2 |
7 | アロンソ | アルピーヌ | 54 | 1:23.317 | 3.152 | C3 |
8 | ラティフィ | ウィリアムズ | 66 | 1:23.379 | 3.214 | C3 |
9 | マゼピン | ハース | 20 | 1:26.455 | 6.290 | C2 |
10 | クビサ | アルファロメオ | 9 | 1:25.909 | 5.744 | C3 |
午前のセッションは1時間のランチブレイクの後、現地13時に開始される。