マクラーレン、ノリスが”望まぬ”最速発進「ラップタイムは気にしてない」と技術チーフ / F1バルセロナテスト《初日》
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マクラーレンのランド・ノリスは2月23日のF1バルセロナテスト初日に新車「MCL36」を単独でドライブし、101周(472km)を走り込んで1分19秒568のトップタイムを記録した。
ファステストラップ記録時に履いていたのは2番目に柔らかいC4コンパウンドだった。2番手シャルル・ルクレール(Ferrari)とのギャップは0.597秒と大きく開いたが、ノリスはC4を履いてタイム計測した唯一のドライバーだった。
MCL36の設計を主導したテクニカルディレクターのジェームス・キーはセッションを振り返り「今のところラップタイムは気にしていない」と述べ、重要なのは計画に沿ってプログラムをこなしていく事だと強調した。
「2年間の設計期間を経て、ようやくライバルチームと並んでMCL36を走らせる事ができて最高だ。このクルマが如何に新しく学ぶべき事が多いかを考えれば、今日の各チームの周回数は驚くべきものだった。冬季テストがこのように順調にスタートできて本当に良かった」
「充実した1日になったと思う。今のところラップタイムは気にしていない。大切なのは学ぶことであって、自分たちの方向性と優先順位に従って作業に取り組む事だからね」
「今日は明日以降の事も考えてクルマの開発を更に進めていくために、幾つか重要なデータを収集して多くのことを学んだ」
「多くのチームと同様に、今朝はエアロレイクを装着してイニシャルランを行い、まずは一発目の相関データを収集した。22年型マシンの最も大きな変化は空力だから、早い段階で基本的な計測を行うことが重要なんだ」
「後は膨大な量のセットアップ作業を進めて、クルマとタイヤへの理解を一歩ずつ深めていった。今日の周回数には満足して良いと思う。ダニエルとの明日のテストが楽しみだ」
ノリスもまた、100周以上のマイレージを重ねた事で「十分満足している」としながらも「今はラップタイムはどうでも良い」と述べ「1位でも最下位でも気にしないけど、1位の方が好ましくないよね。だってみんなが僕らを驚くほど速いって思ってしまうから」と付け加えた。
「またステアリングを握って限界までプッシュすることができて本当に嬉しかった。僕がF1に来てからはずっと同じレギュレーションだったから、こうして新しいマシンに慣れる事ができて良かったと思う」
「変化があるのは良い事だし、今日は充実した一日だった。チームのために多くのことを学べたし、望んでいた情報を全て集める事ができた。これでシミュレーターや風洞のデータと比較することができる。良い一日だったし、幸先いいスタートが切れたよ」