2025年F1バーレーンテスト《最終日》総合結果:異例の赤旗続出…ラッセルが僅差で最速奪取、角田裕毅はトップ7

メルセデスW16をドライブするジョージ・ラッセル、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

2025年F1公式プレシーズンテスト最終3日目のセッションが2月28日(金)に行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1分29秒545を記録。チェッカーフラッグ間際に最速タイムを更新し、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)からトップを奪った。

ただし、前日にカルロス・サインツ(ウィリアムズ)が記録したテスト最速タイムより0.2秒遅く、フェルスタッペンとの差もわずか0.021秒と、極めて僅差の結果となった。

レーシング・ブルズの角田裕毅は午後の走行を担当し、87周を走破。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)から0.152秒遅れの7番手タイムを記録した。一方、僚友のアイザック・ハジャーは角田から1.264秒遅れの15番手でテストを終えた。

フェルスタッペンと同様に終日テストを担当したアレックス・アルボン(ウィリアムズ)は最多137周を走破し、トップから0.1秒遅れの3番手を記録。マクラーレンのオスカー・ピアストリとアルピーヌのピエール・ガスリーがこれに続いた。

Pos Driver Team Time Gap Laps Tyre
1 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:29.545 0.000 91 C3
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:29.566 0.021 81 C3
3 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:29.650 0.105 137 C4
4 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:29.940 0.395 85 C3
5 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:30.040 0.495 84 C3
6 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:30.345 0.800 47 C4
7 角田裕毅 レーシングブルズ・ホンダRBPT 1:30.497 0.952 87 C3
8 エステバン・オコン ハース・フェラーリ 1:30.728 1.183 103 C3
9 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:30.811 1.266 66 C3
10 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:30.888 1.343 61 C3
11 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:30.943 1.398 57 C3
12 ジャック・ドゥーハン アルピーヌ・ルノー 1:31.239 1.694 61 C3
13 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:31.699 2.154 34 C3
14 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ 1:31.726 2.181 69 C3
15 アイザック・ハジャー レーシングブルズ・ホンダRBPT 1:31.761 2.216 73 C3
16 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:32.084 2.539 82 C3
17 ガブリエル・ボルトレート ザウバー・フェラーリ 1:32.147 2.602 35 C3
18 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:32.361 2.816 59 C3

好調を維持していたフェラーリは、午後のセッションでルイス・ハミルトンがSF-25をドライブしたものの、終盤にトラブルが発生。ガレージ前には衝立が設置され、チームはセッションを早めに切り上げる判断を下した。

ハースもトラブルに見舞われたチームの一つだった。セッション開始から1時間後、オリバー・ベアマンがドライブするVF-25の左側エンジンカバーが突如破損し、パーツがピットストレート上に飛散。この影響で走行時間を大きくロスした。しかし、午後を担当したエステバン・オコンは103周を走り込み、8番手タイムを記録するなど、プログラムを順調に消化した。

アストンマーチンは午前のセッションで、体調不良のランス・ストロールに代わりフェルナンド・アロンソを起用。ストロールは午後に復帰したものの、34周を走行した後に再び体調不良を訴えた。チームは急ピッチでマシンをアロンソ仕様に再調整し、最終1時間に間に合う形でコースへと送り出した。

最終日は複数のアクシデントにより赤旗が頻発した。

昼休みの約45分前、スタートボックスのガラスが突如粉砕し、ガラス片がコース上に散乱。この影響で赤旗が出された。さらに、セッション再開直後にはマーシャルの1人が安全な位置に戻っていないことが発覚し、再び赤旗が提示される事態に。

午後のセッションでは、ターン9・10のランオフエリアにバスが進入するという異例のアクシデントが発生。この時、ガスリー、オコン、角田裕毅の3台が走行中だったが、幸いにも事故には至らなかった。

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ターン9・10のランオフエリアに進入したバス、2025年2月28日F1プレシーズンテスト最終3日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

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