フェルスタッペン、”酷い”スタート「弁解の余地はない」ギアシンクに問題
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結果的に4月23日(土)のF1エミリア・ロマーニャGPスプリントはレッドブルのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインという形で制する事となったが、ブラックアウト直後はそれを期待できるような状況ではなかった。
前日の予選で最速タイムを刻み、最前列のトップグリッドについたフェルスタッペンはスタート直後に失速。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)に対し、いきなり先頭を許す劣勢に陥った。
フェルスタッペンはグランドスタンド側、対するルクレールはピット側のグリッドからレースに臨んだ。路面状況に違いがあったのだろうか?
これについてフェルスタッペンは、同じ奇数列からスタートした3番グリッドのランド・ノリスに触れて「ランドはしっかりスタートを切っていたから弁解の余地はない」と述べ、路面状況が原因でない事は明らかだとした上で、変速に問題があったと説明した。
「兎に角、僕のスタートは酷かった。何にせよ、ギアシンクが上手くいかなかった」
「クラッチを離した瞬間に酷いホイールスピンがあって、全くトラクションがかからなかったんだ」
「何が悪かったのか、はっきりさせなきゃならない」
この結果、フェルスタッペンはスタートから10数秒ほどでランキングをリードするライバルにトップの座を明け渡す事となったが、タイヤのデグラデーションが逆転のチャンスを呼び込んだ。
「セーフティーカーからの再開後当初はシャルルが本当に速くて、ラップ毎に少しずつ離されているような感じだったんだけど、ある時点でタイヤのデグが効いてきて、そこからギャップを縮めていけるようになったんだ」
「とは言っても、1秒以内に入った後に更にその差を縮めるのは凄く難しい。今年の新しいマシンは確かに追従性が向上したけど、それでも追い抜くのは難しいんだ」
「なぜならタイヤを使い切らなきゃならないし、特にあの時は僕の方もソフトタイヤが劣化してきていたから、DRSのウィンドウに入るのも大変だったんだ」
「でも最終的には、確か2回目に仕掛けた時だと思うけど、ターン2への進入で上手く交わす事ができた」
「レース終盤は明らかに僕らのペースの方が良かったね」
スプリントはフェルスタッペンの勝利で幕を下ろしたが、本レースはまた別の戦いだ。
「明日はまた今日とは別の新しい日だ。保証は何もない。僕は依然としてかなりの接戦になると思っているし、明日のバトルも厳しいものになるはずだ」
「僕らはもう、レースの事に集中している。明日も良い仕事ができる事を願ってる」
2022年4月25日のF1第4戦エミリア・ロマーニャGPでは、スプリントの勝者であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションにつき、最前列2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ。
イモラ・サーキットでの63周の本レースは現地15時、日本時間22時にブラックアウトの時を迎える。